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コンテンツマーケティング

色あせないコンテンツを書く7つの戦略

長い間、訪問者を引き付けられるコンテンツは優れたコンテンツと言えます。数週間、数か月、あるいは数年の間、読者を惹きつけるコンテンツは「エバーグリーン」と呼ばれ、コンテンツマーケティングの理想的な在り方の一つです。

ニュースのような一時的に価値のある情報とは異なり、色あせないコンテンツはビジネス環境が変わっても訪問者に価値を提供し続けます。その品質の高さから、他のサイトからリンクされたり、ソーシャルメディアでシェアされたりすることで、検索エンジンで高い順位を保ち続けることができるのです。

誰にでも適用可能な汎用的な情報や、逆に、特定の問題に役立つ極めてニッチな情報を提供することで、「エバーグリーン」なコンテンツを制作することができます。色あせないコンテンツを作るにはコツがあるのです。

アメリカのオンライン広告代理店のRelevanceは「エバーグリーン」コンテンツを作成するための7つの戦略を公開していますので、どのような要素を抑えておく必要があるのかご紹介したいと思います。

1. 始まりについて
なぜ会社を立ち上げたのか、どのように製品やサービスが作られたのか、人々にどのような価値を提供したかったのか。そうした始まりの物語や裏話は訪問者の興味を引き付け、印象付けることができます。

2. 始まりから今まで
始まりの物語から現在につながるストーリーも、訪問者の興味を喚起することができます。会社が倒産しそうになったのを乗り越えた、製品開発に問題があったが大きな発見をして解決した、といった物語をシェアすることで、ブランドに対する信頼感や親近感を醸成することが期待されます。

3. 大失敗
人は誰でも失敗を避けたいので、失敗の経験談に価値を感じる人は少なくありません。商品やブランドに関連した、創業者やチームメンバーが体験した失敗談と、それをどう回避するか考察したコンテンツなどを公開すると良いでしょう。

4. 大きな成果
製品発表や表彰など、会社にとって重要なマイルストーンに至るストーリーを掲載します。ニュースのように事実を伝えるのではなく、エバーグリーンコンテンツでは、その背景にある物語に焦点を当てることが大切です。

5. ノウハウ
市場が拡大しつつある業界では新卒や中途で未経験の業界に挑戦する人も多いため、基本的なノウハウであっても定期的にニーズが高い状態にあり、業界特有のスキル・歴史・専門用語などを解説するコンテンツは常に重宝される傾向にあります。さらに、初級者からエキスパートへとステップアップするための専門的な情報もあると、なお喜ばれるでしょう。

6. トップ10
優れたサービス・商品・手法などを10個程度ピックアップして記事にするのは、多くの業界ですぐに適用できるアイデアです。業界特有の大きなイベントやトレンドに合わせて定期的に情報を更新しておくと、いつまでも価値が色あせません。

7. ベストプラクティス
ある物事を行うために最善であると認められた手法は「ベストプラクティス」と呼ばれます。これは5. で紹介したノウハウと同様に、よく検索される人気のコンテンツです。一年に一回、ベストプラクティスの記事を更新し、どこに変更があったかを解説することで、古いコンテンツと新しいコンテンツの両方に注目を集めることができます。

こうして見ると、自社の社史・サービス・業界などを掘り下げていくことによって、「エバーグリーン」なコンテンツの元となるヒントが潜んでいる可能性がありそうですね。コンテンツのネタがなくて困った時などには、ぜひ参考にしてみてください。
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著者:Takayuki Sato