ホワイトペーパーを使ったコンテンツマーケティング
ホワイトペーパーマーケティングという言葉をご存じでしょうか。
ホワイトペーパーとは、もともと政治社会経済の現状を分析する白書を意味していましたが、現在では特定の技術や製品について技術動向・市場動向などを解説する文書を指しています。
ホワイトペーパーマーケティングとは、このホワイトペーパーをその会社の製品や技術力をアピールしたり、見込み顧客を獲得したりするために利用するマーケティング手法です。そしてこのホワイトペーパーが注目されてきた背景には、コンテンツマーケティングの広まりがあげられます。
コンテンツマーケティングとは、価値ある記事や情報を提供することで、見込み顧客を獲得し、Webサイトにおける売り上げやブランド認知向上に寄与させる施策を指します。多くの情報が氾濫するインターネットでは特定のチャネルに偏ったコンテンツだけを提供していてもユーザーになかなか見つけてもらえませんので、魅力的なコンテンツを用意して検索エンジンなどを利用するユーザーを呼び込む狙いがあります。
そのようなコンテンツのひとつとしてホワイトペーパーを活用するニーズが高まっている訳ですが、そのメリットとして最も挙げられやすいのが見込み顧客のリストを獲得できる点です。
通常のブログ記事では、訪問者が自分の個人情報を知らせてくれることはありません。しかし、ホワイトペーパーを入手する際には、通常、訪問者はメールアドレスなどの個人情報を入力しなければなりません。もちろん個人情報を入力してまで読んでみたいと思わせるコンテンツを用意しなければなりませんが、見込み顧客の個人情報を取得することで、さらなる販売促進や見込み顧客の属性分析に利用することができます。
また、ホワイトペーパーを発行することは専門性のアピールにもつながります。技術動向や市場動向はその分野の専門家でなければ執筆することは難しいものです。質の高い専門的なコンテンツを発信することでブランド認知を高めることができます。
例えば、NTTコミュニケーションズではICTサービス品質に関するホワイトペーパーを公開しています。
また、ZD Net Japanのようにホワイトペーパーを分野別に検索・入手できるようにしているサイトもありますので、インターネット・メディアで紹介されて認知や流入などが向上する効果も期待できます。
ホワイトペーパーを作成することで、より幅広い層の見込み顧客にアピールすることができる可能性がありますので、コンテンツのひとつとして検討してみてはどうでしょうか。