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抑えておきたい2016年のソーシャルメディア予測

ソーシャルメディアマーケティングの世界では一つの常識が長い間通用することは多くありません。新たなサービスが次々と現れ、消費者の好みや行動パターンが移り変わっていきます。

そのような状況の中で2016年に起こる変化はどのようなものになるのでしょうか。ハフィントンポストで挙げられた4つの予測から考えてみたいと思います。

1. ライブ動画やリアルタイム更新が爆発的に成長する

時間限定で写真共有を行うSnapChatが流行したように、オンラインユーザーは“今”に興味を持つようになりました。また、Facebookがヘッドマウントディスプレイを開発するOculusを買収したように、リアルな体験への需要が高まっています。マーケティング担当者がこのトレンドを利用するには、製品情報のリアルタイム配信、極めて短い時間での値引きセール、短編のチュートリアルやセミナー配信、ライブでのQ&Aの実施などが考えられます。

2. 文化を創造し共有する取り組みが求められるようになる

スウェーデンのアパレルメーカーH&Mは、古着のリサイクルを行い環境への配慮を見せた取り組みが人気のバイラル動画になるなど、大きな注目を集めました。企業は優れた製品やサービスを開発するだけでは十分ではなく、自社がどのような背景でなぜ事業を行っているのかをストーリー仕立てで消費者と共有していくことが求められていきます。

3. プライバシーへの配慮は益々厳しいものになっていく

既婚者向け出会い系サイトのアシュレイ・マディソンで個人情報が流出した事件が衝撃を与えたのは言うまでもありません。また、Facebookでは新たなプライバシー保護のためのツールを導入するなど、多くのオンラインサービスがプライバシーへの配慮を進めています。マーケティング担当者はユーザーとやり取りをする際に、個人情報を公開しないよう注意しなければなりません。より個人向けのコミュニケーションを行うために、ソーシャルメディアからEメール中心のマーケティングに回帰していく可能性もあります。

4. ソーシャルメディアの検索エンジン化が進む

およそ80%の消費者がオンラインで他者の評価を気にしているとの調査から分かる通り、人々はGoogleで検索するよりも先に、FacebookやTwitter、などで他人に意見やアドバイスを求めるようになりました。SEOが不要になるわけではありませんが、ソーシャルメディアでの存在感がより重要になっていくと考えられます。ソーシャルメディア限定での値引きクーポン発行や、ユーザーからのレビューを促進する等の工夫がマーケティング担当者には求められていくでしょう。また、ソーシャルメディアで影響力を持った著名ブロガーとの提携も重要になっていきます。ユーザーは広告よりも、著名人や知り合いからのアドバイスに耳を傾けるからです。

上記はあくまで予測ですが、そのトレンドが実感として現れてから対応を検討するのでは後手に回ってしまいます。来年のソーシャルメディア戦略を考える際には検討してみてはいかがでしょうか。
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著者:Takayuki Sato