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SNSとソーシャルメディアは違うの!? 知らなかった人は要注意な理由

いまや20代の9割以上が利用しているスマートフォンの普及とともに、日常的にTwitterやFacebook、Instagramなどをコミュニケーションのツールとして利用する生活が一般化しつつあります。これらのサービスはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と呼ばれ、企業やブランドのマーケティングにおいても頻繁に活用されており、年々その重要度は増しています。

ただ、時折このSNSが「ソーシャルメディア」と同じものだと誤認されることがあります。

マーケティングの世界では、この2つの違いについて誤った認識を持ったままだと、目的とは全く別の施策をプランニングしてしまったり、お金をかけてもターゲットに響かないコンテンツを作ってしまうなど非常に面倒なことになってしまうので、改めてその違いについてご説明したいと思います。

そもそもソーシャルメディアとは、「個人が情報を発信することができ、また情報を受信することもできる媒体」を意味する言葉です。同じメディアと比較をしても、マスメディアが「一方的に情報を発信する」のに対し、ソーシャルメディアでは、「相互に情報を発信しあう」、双方向のコミュニケーションがとれるという違いがあります。

一方、SNSはもともとユーザーがサイトに登録していて、サイトのユーザー同士がコミュニケーションを取り合うことを目的としたソーシャルメディアです。つまり、SNSとはソーシャルメディアの一種、ということが言えるわけですが、注目すべきはその「目的」です。

広告施策を考える上で、これらの「目的」の違いを知っていることはとても重要です。
なぜならその目的こそが、ソーシャルメディアに人が集まる理由だからです。

例えば、上述の通り、SNSとはTwitterやFacebook、Instagramなど、知人などやその他ユーザーとのコミュニケーションの場であり、情報を拡散することができますが、その理由はユーザーが「人に広めたい」「友人を増やしたい」といった目的で使用しているからです。企業・ブランドでこれを使う場合は、その多くが「拡散のため」なので、使っている側とその場を利用する側の利点が重なって非常に相性が良いのです。

しかし、同じソーシャルメディアでも、食べログなどのレビューを書き込むタイプのメディアでは、ユーザーが利用する目的が「信頼性の高い情報を見つけたい」ということなので、情報を拡散させることを狙うよりも、「買ってよかった」「おいしかった」というような、情報の深さや信頼性の高いコンテンツを生み出すことに注力しなければなりません。ユーザーにとってみると「広めたい」というモチベーションは二の次。こういったメディアで「拡散」を見込むというのは無謀であり、ユーザーの利用実態を無視しており、つまり「SNSとソーシャルメディアの違いを分かっていない」ということに他なりません。

ソーシャルメディアを利用する人の目的と特性をしっかりと見極めなければ、期待した広告効果を得ることができません。無駄な投資、それどころかネットでの炎上などにも繋がりかねないため、これらの違いをきちんと把握することが、ソーシャルメディアを利用したプランニングの第一歩となるのです。