今後5年の人工知能を使ったマーケティング・トレンド
人工知能技術はヘルスケアや金融分野での進歩が頻繁に取り上げられている一方で、マーケティング業界では、それほど応用例が報じられていませんでした。しかし、今後5年から10年ほどで、新興企業がマーケティングに人工知能技術を使ったサービスを導入すると見られています。マーケティング・オートメーションの専門家Daniel Faggellaは、50社以上のマーケティング担当者へインタビューした内容を分析し、今後のトレンドを予測しました。
レコメンデーションとパーソナライゼーションは、今後5年で最も投資対効果の高い分野になると多くのマーケティング担当者が期待しています。レコメンデーションは、ユーザーが探しているものと、広告主が見つけてほしいものをマッチングできるからです。さらに、コンテンツマーケティングでもレコメンデーションは力を発揮します。推測ではなく、人工知能による分析で推薦したコンテンツは、より読者の興味を惹くでしょう。
コンテンツ生成は複雑な機械学習プログラムです。近年、ヤフーなどの大手メディアは金融やスポーツなどの定量的な情報を多く取り扱う分野において、コンテンツを自動で生成するプログラムを開発してきました。このプログラムは、数字を基にして人間が読みやすい文章を作成するので、編集者は短い時間でより重要で創造的な作業に集中できます。
調査によると人工知能技術の応用が期待できる分野としてデータ収集、大量の情報処理、データ標準化などが挙げられました。デジタルメディアやEコマースを含めたB2C企業は、特に、これらの分野の恩恵を受けると見られています。広告やEコマースは機械学習プログラムがすぐにフィードバックを得られるので、プログラムの改善が加速されるのです。また、コンテンツ提供や多くのチャネルでの顧客接点を含めたB2Bマーケティングにおいても、人工知能技術が価値を発揮します。
今後5年では、レコメンデーションやアトリビューション分析が小売りの分野で発展し、B2B分野でも先進的な企業が徐々に人工知能技術の導入を進めていくでしょう。
参考資料
https://martechtoday.com/5-year-trends-artificially-intelligent-marketing-196375