Facebookのターゲット広告に外部データを活用
Facebookは、ターゲット広告を表示するためのデータ収集範囲に変化があったことを公表しました。
従来のターゲット広告との違いは、Facebook内での行動だけでなく、Facebook外での行動履歴もターゲティングの対象になるということです。
これまでのターゲット広告では、Facebookのプロフィールページに旅行好きであることが書かれていたり、旅行に関するフィードに「いいね!」や「シェア」などをおこなった履歴があった場合、このユーザーは旅行に興味があると判断して、旅行関連のターゲット広告が表示される仕組みになっていました。
それに加えて現在では、Facebookで旅行に関するアクションを行っていなくても、例えば外部の旅行サイトなどに訪問した履歴があれば、旅行に興味があると判断する要素のひとつになっているようです。
Facebookは見るけどアクションはあまりしないユーザーは、何に興味があるのか把握することが困難でしたが、そのようなユーザーに対しても関連性の高い広告を表示できるようになるため、広告主にとっては注目すべき機能と言えそうです。
一方で、こういった手法で広告を表示されるのが嫌なユーザーに対してはその意思表示をする手段が用意されていて、外部サイトの行動履歴がターゲット広告に活用されることを回避することもできますので、ユーザー側への配慮も伺えます。
さらに今後はFacebookに対して、なぜこの広告を表示したのか?について質問したり、自分が興味のある広告のジャンルを伝えることができるようになるため、表示される広告のジャンルをユーザー側である程度選択できるようになる方向に進んでいくようです。
このように、Facebookはユーザーと対話しながら広告の範囲を広げたり精度を高める施策を行っているため、企業にとっては広告効果に良い影響を期待できるのではないでしょうか。