Googleアナリティクスの新しい「スマートリスト機能」とは?
Googleアナリティクスには「Google Adwords」と連携させることで使用できる「GAリマーケティング」という機能があります。
リーマーケティングとは、一度サイトに訪問したことのあるユーザーに対して再び広告を配信する仕組みで、あるサイトで見た広告が別のサイトに行っても表示される、といった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
Googleアナリティクスのリマーケティングの仕組みは、まず貴方のWEBサイトに訪問したユーザーに目印を付けてくれます。そしてそのユーザーがGoogle AdSenseと提携しているメディアサイトやブログへ訪問した時に、貴方のWEBサイトの広告を表示することができる、というものです。
特定の商品ページを見たことがある人だけに広告を見せることもできるため、再訪やコンバージョンに繋がるアクションを促す効果が期待できると言われています。
更に、Googleアナリティクスの指標が特定の数値を上回っている人だけをリスト化してリマーケティングの対象とすることもできるのですが、これにはアナリティクスの設定画面で「リスト化」の作業を行う必要がありました。
今回、Googleアナリティクスで新たに実装された「スマートリスト」という機能は、このリスト化の手間を半自動化してくれます。
Googleが許諾を得た数百万の匿名化したWEBサイトのデータを機械学習し、リファラーや滞在時間、デバイスなど数十もの指標を分析した結果に基いて予測を行います。単に自動化するだけでなく、再訪問してコンバージョンする可能性が高いユーザーを予測してリスト化してくれるところがGoogleらしい機能ですね。
自社で数十ものアクセス指標を分析して、どのようなユーザー層にリマーケティングを行うかを検討するのはとても大変ですし、実施したリマーケティングの効果検証にも時間がかかってしまいます。最近はコンテンツマーケティングのリソース不足に悩んでいる企業が多いという調査結果も出ていますので、まさに今の企業ニーズに合った機能と言えそうです。
このように自社の広告効果を最適化するためにGoogleは今後もあらゆる改善を行っていくものと考えられますので、分析業務の負担が軽減されていくことを期待したいですね。一方で、Googleの広告効果に直接的に関わらない部分の自動化については、サードパーティによる参入の余地が大きい分野と言えるかもしれません。