Facebookメッセンジャーから商品購入が可能に
Facebookは企業と消費者がより深くつながるための手段を次々と導入してきました。4月にはメッセンジャーを使った自動応答で会話できる仕組みである「ボット」を発表し、購入を希望するユーザーは外部のWebサイトへ誘導されるようになっています。さらに、米国ではメッセンジャー内で商品を購入できる機能が開発されました。「Buy Now(今すぐ購入)」ボタンをメッセンジャー内でタップするだけで購入が完結するようになったのです。
「今すぐ購入」ボタンを押すと、ユーザーには簡単な支払いプロセスが表示されます。企業があらかじめ設定しておいた支払い方法や配送方法などから、希望のものを選択すると、合計の支払額が提示される流れです。「Pay(支払い)」ボタンを押すと、確認画面に続いて、購入完了画面へと進みます。企業はPayPalやStripeといった決済サービスを通して購入代金の受け取りが可能です。当初は米国のみでの運用ですが、今後の世界展開も期待されます。
購入ボタンやボットでの販売を増加させるためには、どうすればよいでしょうか?Facebookは数か月の内に、新たな広告枠を発表することが見込まれています。新しい仕組みでは、ユーザーがニュースフィード内の広告をクリックした際に、メッセンジャーへと遷移させて「今すぐ購入」や「Learn More(より詳しく)」ボタンを提示できるようになります。
さらに、ボットとの自動応答での会話を始める前に、カスタマイズ可能な「ようこそ画面」を表示する機能の開発が進んでいると言われています。事業のカテゴリー、ボットの反応速度、ボットができる機能などを任意に指定可能です。また、ボットとのメッセンジャーでの会話を友人と「シェア」できる機能の導入も見込まれています。
例えば、靴を買おうと思っているときに、いくつかの選択肢まで絞り込んだとします。最後の選択を行うときに、友人からアドバイスを受けるために、シェアの機能が有効になるでしょう。あるいは、誰かにお勧めをする際にもシェアが便利です。リアルタイムで推薦できる機能が登場したと言えます。
参考資料(https://www.searchenginejournal.com/facebook-messenger-buy/173513/)