クラウドソーシングとの、上手な付き合い方。
コンテンツマーケティングをやっていくのであれば、ボリュームはさておき必ずコンテンツの量産スパイラルが発生します。そのときに、あなたの会社のスタッフに代わって強力な「コンテンツ工場」となってくれるのがクラウドソーシングサービス。ただ、その使い方を一歩間違えれば「スパム」的な不良コンテンツを量産してしまう危険性を孕んでいます。
そもそも、コンテンツマーケティングの本質は「ユーザーにとって本当に価値がある情報(コンテンツ)を提供すること」です。その観点から考えれば、言うまでもなく「ユーザーに不要なコンテンツを量産してSEOをかけること」は、コンテンツマーケティングそのものではありません。まずは、コンテンツの質を高めなければ成功しないのです。
メディアを作ろうと思っても、肝心のコンテンツを作れる人材は社内を探しても見当たらない。そこで、数多くのライターが在籍するクラウドソーシングへ外注することが多いわけですが、所属するライターの「質」は千差万別。というのも、いまコンテンツマーケティングの市場拡大に合わせて、主婦の内職から学生アルバイトまで、幅広い人材が記事を量産し続けており、彼らが「ライター」の肩書きで一件数百円という金額で記事を受注しているケースもあるようです。
ただ、そのように安価に大量生産された記事が、オリジナリティに乏しいものになるのは明白です。thisplayでも度々ご紹介しているような、世の中に拡散される「成功」コンテンツは、そういった類のものではないはずです。
ブランドのオウンドメディアをザッピングしてみると、コンテンツマーケティング風な記事が無数にアーカイブされていますが、本当に「ユーザーにとって価値のある情報」を入口にしているコンテンツは少ないかもしれません。
もちろん、安価な記事を量産するクラウドソーシングには、買い手が大勢いるわけで、ビジネスとしては成功しているかもしれませんが、コンテンツマーケティングの視点での利用を考えるときには、コンテンツの質と数と掛けられるコストとのバランスを考えながら、クリエイターの質をきちんと見極めて、うまく付き合っていくべきでしょう。