プライベートメッセージと広告やマーティングのデータ共有
2014年1月初旬にユーザー間のプライベートメッセージのやり取りを某ソーシャルメディアが読み取りしているとユーザーが提起しました。
とくに、第三者のウェブページへのリンクを含むメッセージを送ったときに、送り主のウェブリンクを追跡して、そのデータを広告・マーケティングの担当者と共有して利益を得ようとしているということです。この件でユーザー1人に対して1万ドル(およそ105万円)の支払いを求めています。
サイト内のプライベートメッセージというのは、運営元は管理目的での閲覧をすることができるようになっています。
不適切な言動があったときには警告しますし、メッセージを送れなくさせたり、なお改めないときにはアカウントを削除したり、メッセージを送る前に担当者のチェックが入るようにしていることさえあります。それは何かあったときに他者の連絡によって調べてわかるというのではなくて、管理者が逐次そのプライベートメッセージを確認している場合があります。要するに普通のプライベートメッセージに関しても読み取り可能の状態に置かれています。
このことは案外、普通にユーザーとして使っている分には気付きませんが、当事者間であるから伝えられるメッセージというのがあって、それがプライベートメッセージです。それを運営元に逐次確認されているとしたら、ネット上のこととして知らない誰かに管理されているという少々心もとない気分になることがあるでしょう。
某ソーシャルメディアの件でも、同じようにサイト内のプライベートメッセージを確認することは運営元で可能です。
身元を確認するために携帯電話メールで認証を行うカラクリもあります。問題は、運営元がユーザーのウェブ活動を知ることのできる状態から、情報を流す行為がなされているかどうかにあります。このことは外部リンクへの対処という側面と、サイトの会員登録をしたあと登録したメールにニセブランド品のネット販売サイトへのリンクが含まれたメールが届くようになるといったスパム行為の事案が考えられます。