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ファンゲートによるいいね!の獲得が禁止に

2014年8月7日、米Facebookはプラットフォーム・ポリシーの改定を行い、アプリ制作者が動画の閲覧やゲームの利用、金品・景品の提供などと引き換えに「いいね!」を要求する行為を禁止すると発表しました。

Facebookはこの件について、「ソーシャル・プラグインやFacebookページへの「いいね!」にインセンティブをつけてはいけない。 〜中略〜我々はユーザーが擬似的なインセンティブが動機ではなく、そのビジネスから今後も情報を受け取る意欲があるときに「いいね!」することを望んでいる。」と説明しています。

今回の改定により「いいね!」を押さないとコンテンツが見れなかったり、使用できないようなFacebookアプリは違反となります。このような手法は「ファンゲート」と呼ばれ多くの企業ページでも採用されているのではないかと思いますが、11月5日をもって全面禁止となりますのでページ運営に携わっている方は注意が必要です。

ファンを集中的かつ効率的に獲得することができる手段だったため企業にとってはマイナス要素となりますが、ファンゲートを介さずにコンテンツやアプリが使用できるようになりますので、個人ユーザーにとっては大いに評価できる改善と言えるのではないでしょうか。

Facebookの「いいね!」に限らずソーシャルメディアのエンゲージメントは、コンテンツの評価を推し量るうえで分かりやすい指標のため、不正に獲得するケースも指摘されています。昨年バングラデッシュの工場でFacebookの「いいね!」やYouTubeの「再生回数」を大量に生産する工場がスクープされたのは記憶に新しいところです。

認知度や信頼度を高めたい大企業やアメリカの著名な政治家などが不正に獲得したエンゲージメントを購入しているのではないかという疑惑も報じられましたが、今後はこうした不正工作への対策もFacebookにとって重要な課題となるでしょう。

ユーザー自身が評価に値すると感じて付けた「いいね!」であれば、ソーシャルメディアのアカウントやコンテンツの評価を判断するのに有益な指標になり得ますので、この問題に対しても効果的な対策が講じられるのを期待したいところですね。