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Facebookが動画配信技術のQuickFireを買収

今月の7日にユーザーの動画視聴数が1日当たりで平均10億回を超えたと発表したばかりのFacebookですが、2015年の事業計画としてアメリカのスタートアップ企業「QuickFire Networks」を買収する事を自社のWebサイト上で発表しました。

QuickFireは2012年に創業されたばかりの企業ですが、非常に高レベルな動画処理技術を保有していることで知られており、“簡単に”動画を投稿でき、かつ“簡単に”サイズを圧縮できる技術に強みをもっています。

スムーズな動画投稿や高品質な動画の視聴は、最近ではYouTube等の動画サイトだけでなく、SNSの世界でも重要視されています。

本来Facebookもハイレベルな動画技術を持つ企業なのですが、今回の買収はオンライン動画広告市場への本格進出に対する、マーク・ザッカーバーグの強い意思の現れとも考えられます。実際、昨年10月の決算発表にてマーク・ザッカーバーグが「弊社の動画に対する優先順位は高い。ネットワークの進化は、多くの動画が共有されることにつながる。」という発言を残しています。

更にFacebookは昨年12月、NFL(米プロフットボールリーグ)との動画広告について契約を結びました。その動画広告は、最近YouTubeにより普及しつつある「プレロール広告」というものだったのですが、その新しい広告形式はマーク・ザッカーバーグの発言を肯定するには十分な材料でしょう。

また、大手調査会社であるイーマーケターによると、2015年の米国におけるオンライン動画広告のマーケットが78億ドル(日本円にして約9,200億円)に達すると予測しているとブルームバーグは伝えています。

今回のQuickFire Networksの買収は、「オンライン動画広告」がFacebookの新たな収入源となるかどうかを占う重要な動きとなりそうです。
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