Facebook広告を採用に使う方法
企業が転職エージェントを使うと、どれ程のコストがかかるか知っていますか?従業員一人当たり、初年度年収の約2割が必要になると言われています。もし高いと思うのであれば、ソーシャルメディアを通じた採用を考えてみてはどうでしょう?米国ではLinkedInでのリクルーティングが一般的ですが、LinkedInは現在求職中の候補者が中心であり、現在、仕事を持っている優秀な人材には出会えないという問題があります。
Facebookは毎日10億人以上の人々がログインするプラットフォームであり、多くの人が時間を費やしています。従業員にFacebookで求人情報をシェアするよう頼む方法もありますが、この場合、従業員の友人の範囲にしかリーチできません。
企業は、特定のスキルを持ち、自社のオフィスに近い場所に住んでいる人材を欲しています。求人の要件を満たす人材に出会える確率は非常に低いのが現実です。たとえ、現在の従業員が理想的な人材とつながっていたとしても、その人がニュースフィードを見逃してしまう可能性もあります。そこで、Facebook広告を用いれば、より広い層にリーチできるようになるのです。
米国のオンライン広告企業WordStreamでは、Facebook広告によって求人を行いました。まず、優れたFacebook広告の例にもれず、優れた写真を用意することから始めました。企業の文化が伝わるよう、従業員の写真を撮り、全ての部署で求人があるとのメッセージを添えて、Facebookに広告を出稿しています。
Facebook広告では地域によるターゲティングが重要です。自社のオフィスから数キロ程度の範囲に条件を絞っています。また、プロフィールによる絞り込みも同様に大切です。若い中途採用が目的であれば、20代中盤が対象となります。さらに、雇用主・職業・学歴などでもターゲティング指定が可能です。
WordStream社の場合、「いいね」83回、コメント14件、シェア15回、自社求人紹介ページへの遷移773回、Facebookページへの新しい「いいね」15回という成果を得ました。同社CEOラリー・キムは、この結果を、求人広告としては高い成果だったと述べています。そして、通常の転職エージェントやLinkedInを使うよりも、少ないコストで優秀な人材を獲得し、Facebook広告による採用活動は成功を収めました。
参考資料(https://searchenginewatch.com/2016/08/24/how-to-use-facebook-ads-to-find-and-recruit-new-employees/)著者:Takayuki Sato