コンテンツマーケティングではホームランを狙わずにヒットを狙うべし
ネットの拡散文化が「店頭で売り切れ続出」を引き起こす時代。数多くの商品がバズり、そしてブームを引き起こす様子は決して珍しいものではなくなりました。しかし、このコンテンツマーケティングを活かした拡張性はなかなか狙って起こすことができるものではありません。社内で「これはバズるぞ……!」なんて盛りあがった商品に限って期待値を下回ってしまうもの。消費者のハートをつかむために大切な、「ホームランを狙わずにヒットを狙うべし」とはどのような意味なのでしょうか。
■多くの場合、ホームランを狙った「バズらせ」は消費者から見ると寒い
マーケティング担当や商品担当になると、つい世間で「バズっている」ものの法則性を読み解こうとしてしまいがちです。しかし、一見法則性があるようにみえていたとしても、同じようにその法則に則れば同じだけ「バズる」わけではありません。むしろ、既に爆発的な人気を博した商品やキャンペーンと似たような打ち出し方をすれば、その魂胆は消費者には「2番煎じ」「パクリ」と捉えられ、寒いとすら思わせてしまいます。野球でホームランを狙おうとすれば力が入ってしまい、むしろ逆効果なのと同じです。
■「ヒット」を狙うために大切なのは「商品力」
そのため、一発逆転のホームランではなく、確実な「ヒット」を狙うことが大切です。たとえば、ドラッグストア「マツモトキヨシ」で大ヒットしたプライベートブランドの「エナジードリンク」は決してバズらせようとした経緯はありませんでした。あくまで「NBを上回る、消費者を驚かせるような商品開発を」と商品力にこだわったのです。すると、その商品力の高さに感銘を受けた早稲田大学の「早稲田エナジードリンク研究会」が商品を紹介したツイートを投稿、翌日には売り上げが10倍になりました。
そのプロモーション方法にこだわり、「狙ってバズらせ」るよりも、商品力にこだわることでよりヒットを打ち出すことができるのではないでしょうか。