読者の印象に残るコンテンツマーケティングの海外事例
多くの消費者は広告よりも、役立つコンテンツを通して企業を理解したいと考える
コンテンツマーケティングは、強引に売り込まずに読者を引きつける手段として多く採用されるようになりました。78%の消費者は広告よりも、価値ある情報を含んだ記事を通して、企業のことを知りたがっているという調査が報告される程です。コンテンツマーケティングの専門家Alexa Drakeが、世界中の消費者から注目を集め、評判を高めたコンテンツマーケティングの事例を紹介しています。
ヘルスケア企業Headspaceは、そのユーザーの興味に合わせてメンタルヘルス・瞑想・運動といったテーマの記事を公開しています。特に、不安やストレスを感じているユーザーに役立つ情報を提供しており、また、企業のミッションをアピールできるような付加的なコンテンツも配信しているのが特徴です。
アプリやオンライン・マガジンは、商品に付加的な魅力を与えるコンテンツ
インテリア用品を扱うIKEAは、自分の家にIKEAの家具を置いたらどうなるかをイメージしやすいように、スマートフォンのカメラで映した映像に家具を差し込んだ画像を作成するアプリを公開しました。買う前に試すというコンセプトに従った、このコンテンツは家具が物理的に部屋に合うかどうかを確認できるため、購入の意思決定を下すのに極めて有効です。
Birchboxは、スキンケア用品や化粧品などを毎月自宅に届けるサブスクリプション・サービスを展開しています。サービスに登録したユーザーはオンライン・マガジンへのアクセスが可能になり、美容や健康に関する情報が閲覧可能です。化粧品を毎月受け取るだけではなく、役立つコンテンツも手に入るため、ユーザーにとって付加価値を提供していると言えます。
既存ユーザー以外でさえもひきつける程の高品質なコンテンツが理想
民泊サービスを展開するAirbnbは、民泊ホストによって作成された現地情報「ガイドブックス」をまとめました。レストランやナイトライフ、芸術・文化、買い物、公園や自然といったテーマについて、旅行者が知りたいと思われるコンテンツを作成しています。たとえAirbnbの利用者でなくとも、その地域を訪問するのであれば、役に立つ、質の高い情報です。このようにユーザー以外の人さえも巻き込む力のある情報を提供することこそが、コンテンツマーケティングの目指すべき施策なのではないでしょうか。
まとめ
コンテンツマーケティングを計画する際には、自社がターゲットとするユーザー層が、他のどこでも手に入らないような価値ある情報を提供できないか考えるところから始めるべきです。そのような優れたコンテンツは、読者にとって忘れられない体験として記憶してもらえるようになるでしょう。
参考資料
https://learn.g2.com/content-marketing-examples
著者:Takayuki Sato