全業界を網羅!コンテンツマーケティングのROIを最大化するテクニック
コンテンツマーケティング戦略は各業界の事情に合わせてカスタマイズする必要があります。コンテンツ作成と配信には、それぞれ顧客層に合わせた手法を考えなければならないのです。TFM社とBuzzSumoは、業界ごとに異なるコンテンツマーケティングの傾向を知るため、15万本の記事を分析し、その調査結果を「コンテンツの科学」として発表しました。
業界によって、どのソーシャルメディアを好んで使用するかは異なってきます。自動車業界の企業では、SNSにおける活動の97.6%はFacebookで行っています。一方で、マーケティング調査会社ではFacebookの利用は25.4%に留まり、TwitterやLinkedInもバランスよく使用する傾向がありました。ファッション業界ではPinterestの利用が24.9%となり、他の業界に比べてPinterestの利用が際立っています。この傾向から、コンテンツマーケティング戦略を立案する際には、業界とプラットフォームの組み合わせをよく考える必要があることが分かります。
どのくらい長いコンテンツが良いかという統一した見解はありませんが、業界によって違いはあります。全体としては英語で1万語に及ぶ長文コンテンツが好まれる傾向がありますが、自動車・非営利・ファッション業界は2000語以下の短いコンテンツもよく発行されていました。画像や動画を頻繁に使う業界では文章が短くなる傾向があるようです。
コンテンツの種類には、業界ごとに相性があります。ニュースサイトでは動画が好まれ、ハウツー記事は金融系に多く見られます。マーケティング業界ではインフォグラフィックが多数作成され、また、一覧性の高い“まとめ記事”は家電やファッションサイトでよく利用されてきました。
コンテンツを配信するタイミングは、どの業界でも平日が良いとされます。特に、火曜から木曜に発行されるコンテンツが多い傾向が知られています。さらに、業界によっては週末に閲覧される場合もあるため、より競争が少なく、効果の向上が期待できます。金融関係は日曜、ニュースとファッションは土曜日に多く閲覧される傾向があります。
必ずしも他企業の真似をする必要はありませんが、業界のトレンドを知り、コンテンツと配信メディアの最適な相性を探るのは興味深いのではないでしょうか。
参考資料(https://searchenginewatch.com/2016/09/21/five-tips-to-maximise-content-roi-for-every-industry/)著者:Takayuki Sato