数字で見るコンテンツマーケティングの流行2016
コンテンツマーケティングを成功させるには時間がかかります。20分の1未満の会社は成功が保証されるレベルにさえ到達していない状況と言われています。自社のコンテンツマーケティングに関わる成熟度について知りたいのならば、コンテンツマーケティングの専門家ジョー・プリッジの調査が参考になります。
企業に在籍するマーケティング担当者のうち、わずか22%しか効果的なコンテンツマーケティングを行っているとは答えていません。コンテンツマーケティングが流行している2016年になっても、まだまだやるべき事は残されているのです。まず、コンテンツマーケティングにおける評価指標が不明確だという問題が指摘されてきました。評価指標が明確でなければ、それに至るステップを定義することもできません。実に、71%の企業が“成功”の定義を明確にできていないのは由々しき事態と言えるでしょう。
コンテンツマーケティングの成否は戦略の有無にかかっています。成果を上げているチームのうち75%は、コンテンツマーケティングの戦略を文書化しているとの調査が得られました。ゴール、目的、タスクなどをチームで共有し、管理・監視する取り組みを導入しているのです。また、3分の1以上のマーケティング担当者は週に1回以上、コンテンツマーケティングの作業状況を共有する会議を設けていました。一見、過剰に見えるかもしれませんが、90%以上の参加者が会議を“やる価値があるもの”として捉えています。
マーケティング担当者がコンテンツマーケティングに求める成果としては、
質の高い見込み顧客の獲得(85%)
売り上げ(82%)
コンバージョン率の向上(81%)
見込み顧客の数(70%)
ウェブサイト訪問(68%)
が上がっています。エンゲージメントへの関心の高さが窺える結果になりました。
コンテンツマーケティングに関わる予算は少しずつ増加する傾向にあります。マーケティング関連予算のうち、昨年は23%がコンテンツに携わっていたものの、2016年では25%となりました。半数以上の企業が今後1年以内に、コンテンツマーケティング予算の増加を計画しています。
今後のコンテンツマーケティングではフォーマットの多様化が見込まれています。よく使用されているフォーマットとして
イベント(95%)
動画(94%)
ソーシャルメディアの投稿(93%)
ケーススタディ(90%)
ホワイトペーパー(88%)
と続きます。一方で、ゲームやポッドキャストは3分の1以下の利用に留まりました。
参考資料
New research reveals enterprise content marketing trends in 2016