正攻法で顧客を獲得したB2BブランドのInstagram戦略とは
製品紹介だけではなく、ユーザーに役に立つコンテンツを投稿する
InstagramはB2Bブランドにとって強力なプラットフォームです。今ではミレニアル世代の約半数がInstagramのアクティブユーザーとなると同時に、多くの企業では従業員の約40%をミレニアル世代が占めているとされます。企業内の担当者となったミレニアル世代と関係を構築し、ブランドイメージを構築するには、彼らへのリーチが欠かせないのです。キュレーションサイトCrateのCEOロス・シモンズは、Instagramを使ってユーザーとの関係を深めたB2B企業の事例を解説しました。
マーケティングプラットフォームのHubspotはInstagramを通してユーザーの役に立つ情報を届けています。2017年7月のキャンペーンでは、ライフワークバランスを保つ取り組みをブログ形式で紹介しました。直接的な製品紹介ではなく、ユーザーに学びの機会を与えるので、顧客との信頼関係を高めるのに効果があります。
これまでの信頼と実績をアピールする画像・動画を活用
B2B事業の場合、歴史ある企業が時間をかけて築いてきた実績が大きなアピールポイントとなります。技術分野で長く偉大な歴史を持つIBMは、その実績をInstagramで活用するようにしました。「IBMを採用した担当者は解雇されたことがない」IBMの製品がいかに成果をあげ、期待に応えてきたかを示す言葉が米国では知られています。そこで、IBMは1981年に発売されていたコンピュータをInstagramに投稿し、築いてきた信頼と実績を振り返りました。
企業文化を伝え、見込み顧客へ良い第一印象を与える
企業間取り引きを行うB2Bであっても、最終的には企業や組織を代表して人と人とが売り買いをしているに過ぎません。そのため、企業の文化を顧客に伝え、担当者レベルでの結びつきを築くのは重要です。
ソーシャルメディアマーケティングのHootsuiteは、オフィスで遊んでいる従業員の写真を度々Instagramに投稿しています。Instagramの投稿が見込み顧客へ良い第一印象を与え、顧客への対応も優れたものではないかと期待を高めてくれるのでしょう。
まとめ
多くのB2Bマーケティング担当者はInstagramにある大きなチャンスを見逃しています。優れたB2B企業はただ流行を追っているのではなく、自分たち自身で顧客へリーチする手法を編み出してきました。事例をもとにして、自社で行うべきキャンペーンを考えるようにしましょう。
参考資料