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コンテンツマーケティング

Upworthyに見るバイラルコンテンツの作り方

インターネットのニュースメディアbuzzfeed.com(2006年に設立)や、バイラルコンテンツサイトのupworthy.com(2012年に設立)は、今やニューヨークタイムズやガーディアン紙、ブログのハフィントン・ポストにも脅威を与えるほどの急成長ぶりで、コンテンツ業界の注目を集めています。2014年の夏に世界中からBuzzFeedのサイトを訪れた人は1ヶ月間で1億5400万人にものぼると言われていますが、こうしたメディアが急成長している秘密は何処にあるのでしょうか。

まず前提として知っておかなくてはならないのは、こうした急成長中のメディアでさえ、投稿したすべてのコンテンツが大当たりする訳ではないということです。大ヒットするコンテンツが生まれるのは確率は非常に低いので、焦らず粘り強く続けることが必要です。

そうした地道な努力の一例として、Upworthyではコンテンツの編集担当者に一つのコンテンツにつき25個のタイトルを書くことを義務付けました。これ以上考えられないと感じたところで自己の限界を超えて考えるようになり、24個目のタイトルを考えるのは辛いが25個目は案外ひらめきやすくなると言うのです。この作業に慣れていくと25個のタイトルを15分くらいで書けるようになると言います。最初は時間がかかりますが、これは間違いなくいい見出しを作り出す訓練になるでしょう。

そして、いくつかのタイトルを書いたらそれらを実際に投稿してみます。Upworthyでは一つの記事に2つの見出しを付けて投稿してみた結果、両者の差が36倍になったケースもあると言います。こうした事実はひとつのタイトルだけで記事を投稿しても明らかになりません。ひとつの記事を複数のタイトルで投稿してみなければ分からないのです。

その他にも、Upworthyは記事のあちこちに「共有ボタン」を入れることでトラフィックを4倍近く引き上げることに成功しています。どんなニュースがブレイクしそうなのか、自社サイトの分析はもちろん他のメディアにも常に目を光らせてキュレーションしています。ユーザーからクレームがあればそれを修正して、より多くの人が見てくれるように改善しています。こうした努力は過小評価されがちですがコンテンツ作りには大切な要素なのです。

今回ご紹介した「Upworthy」のサイトでは、
1.「ヒーロー的な物語
2.「悪事や犯罪
3.「感情的な物語
4.「感動のメッセージ
の4つの要素を拡散しやすいコンテンツのヒントとして挙げています。

この中に何か一つでも取り入れられる要素があれば、試してみる価値はありそうです。