イギリスの強盗事件に見るTwitterの活用事例
Twitterではひとつのツイートに140文字しか使えませんが、限りある字数の中に多くの可能性を秘めています。自社のブランド力を高めるためにユニークな発想でツイートしてみるのも時には大切です。
今回はイギリスにおけるTwitterの活用事例をご紹介したいと思います。
2013年の1月、ロンドン近郊のスーパーで強盗事件が発生しました。
事件を解決するために地元の警察は、Twitterで専用のハッシュタグを作成して情報提供を呼びかけました。すると、犯行に使われた車両の写真や、店舗のロケーション、現場付近の地図など、なんと5万3,000件を超えるツイートが投稿されたのです。これらの情報が寄せられた甲斐もあり数週間後に犯人たちは逮捕され、事件解決にTwitterが役立つ世界で初めての事例となりました。
この事例で重要なのは警察が刻一刻と進展する事件についての情報をリアルタイムで公開していたことです。日本でもそうですが、普通、このような事件が起こるとテレビなどのメディアを通してしか事件の進展を伺い知ることはできませんが、Twitterであれば警察から市民にダイレクトで情報が伝わります。
警察が逐一更新するTwitterから情報を受け取ることで、現場近くいる人や関連情報に心当たりのある人にとってはまるで自分が捜査に参加しているような感覚を覚え、結果として多くの情報提供に繋がったのではないかと考えられます。
こういった事例はもちろん企業のマーケティングにも応用することができます。
例えば自社のブランドやサービスに関するイベントが予定されている場合、その先行情報をリアルタイムで発信していくと、同じ分野に興味のある人々から関心を集めることができるはずです。また、イベントに関する情報を事前にツイートするだけでなく、寄せられた質問やコメントにもリプライを返すことが大切です。真摯に対応すればブランドへの信頼や評価も高まることでしょう。