バレンタインに見る歳時コンテンツマーケティング
ユーザーの生活に寄り添うコンテンツを考えるうえで、歳時のネタは欠かせません。例えば、もうすぐバレンタインデーですが、国民の意識が集中する歳時イベントをきっかけにして、人が集まる季節の話題をマーケティングに活用している事例を紹介します。
フラワーバレンタイン/花の国日本協議会
http://www.flower-valentine.com/
全国のフラワーショップがアライアンスを組み、1年でいちばん「花を贈る日」として定義した運動「フラワーバレンタイン」のサイトが今年も盛り上がっています。内容的にはバレンタインに男性から女性へ花を贈ろうという啓蒙活動なのですが、このように業界全体を盛り上げるために複数の会社でコンテンツマーケティングを実施するのも効果的。今年も、さまざまな「花を贈る」キャンペーンを企画しているようです。
セルフバレンタイン/森永製菓
https://www.morinaga.co.jp/2016vd/
世の中のカップルや女性たちがチョコの話で盛り上がっている中、特にバレンタインの予定もないし独りだし好きな人もいないんですけど・・・という人に向けた、お菓子メーカーにもかかわらず、バレンタインのチョコレートとは縁のない層に向けてアプローチする、異色のキャンペーンを行っています。ハッシュタグ「#セルフ愛2016」を入れて、自分を褒めまくるツイートをすると、ご褒美に森永製菓のチョコレートがもらえるという企画。
壁ドンプレゼント/ドミノピザ
https://www.dominos.jp/topics/150209_a.html
こちらも「セルフバレンタイン」同様に、メジャーなターゲットではないほうを盛り上げる歳時マーケティング。バレンタインだというのに相手がいない・・・という女性に、イケメンスタッフが「壁ドン」をしにいくという奇跡の体験が当たるキャンペーンを実施。ちなみにピザも期間限定でハート型になっていたんですが(※2015年に終了)、今回はそれを上回るインパクトです。
歳時は誰もがイメージできるメジャーなコンテンツですが「こうであるべき」という既成概念が存在する分、それが完全に裏切られたり、風習自体を再解釈したりすると、インパクトのある新しいプロモーションを考えられるのではないでしょうか。