Googleが160ページのコンテンツ評価ガイドラインを公開
Googleの検索アルゴリズムは年々進化しており、急速なデジタルコンテンツの変化についていけるよう、様々な工夫を凝らしています。
一つの取り組みとして、コンテンツの評価を人力で行い、自動化した検索エンジンの精度を補完していることが知られています。2013年には人手でコンテンツの質を評価する際のガイドラインを公開していました。
そして先月、コンテンツ評価ガイドラインの最新版が新たに公開されましたのでご紹介したいと思います。
それによると、GoogleはWebサイトに掲載されるコンテンツに高い専門性を求めています。例えば、百科事典形式のサイトに、第二次世界大戦のような大きなテーマを扱う文章が段落2〜3個分の記載しかなかったとしたら、その内容は完全なものではないと判断されてしまうでしょう。コンテンツの信頼性は評価をするうえで重要な要素になっているものと考えられます。
興味深いことにGoogleはプロフェッショナルなサイトと、アマチュアによるサイトを異なる基準で評価しています。専門的な情報サイトや大規模なEコマースなどの商業サイトでは、専門的なコンテンツと優れたデザインが欠かせません。一方で、アマチュアが趣味で作成した個人ブログやフォーラムにおいては、それ程高い専門性が要求されないようです。
コンテンツの評価には、広告表示を含めたユーザー体験が大きく関わってくることにも注意しなければなりません。ポップアップ広告や、本文を押し下げてしまうような大きなページ上部のバナー広告は、コンテンツの視認性を下げてしまうため、サイトの評価を下げる結果につながります。
また、スマートフォンからのアクセスが増えた現在では、モバイル機器でも綺麗にサイトが表示されるかどうかが、ユーザー体験の重要な要素を占めています。メニューが小さすぎないか、画像が画面サイズに合っているか、モバイル機器が対応していないFlashが必須になっていないか、といったような点が考慮されます。
Googleのコンテンツ評価ガイドラインは日々更新されていますが、その都度一般公開されるわけではありません。現在の評価手法に目を通し、自社サイトの対応を進めながら次回の発表に備えることが大切です。