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Facebook広告効果測定が失敗する理由

Facebook広告はWebサイトへ誘導するための強力なツールです。ユーザーの属性・興味・行動を分析し、広告効果を測り、最適なマーケティング戦略立案へ繋げることができます。Facebook広告の運用において、よく聞く課題としてはアクセス解析を行うGoogle Analyticsと整合がとれない点が挙げられます。FacebookとGoogleではユーザー行動の測定方法が異なるケースがあるため、訪問者数などに違いが出てしまうのです。広告効果測定が乖離してしまうのは、どのような条件があるのでしょうか。

Google Analyticsでは自社サイトに訪れる直前に見ていたサイトを検知し、遷移元を特定します。しかし、Facebookでは直前のクリックを測定しているわけではありません。PCやモバイルといった複数のチャネルを統合した上で、誰がどのサイトへ遷移したかを計測しています。この計測方法の違いがクリック数の違いにつながります。また、「クリック」の定義に注意する必要があります。Facebookにおいては広告リンクだけではなく、コメントを開く、ページや投稿に「いいね」を付ける、コメントする、シェアする、といった行動全般を「クリック」と定義しています。Google Analyticsと比較する際には、同じ指標を比べていることを確認しましょう。

Webサイトの表示速度が非常に遅い場合、アクセス解析が正常に行えない場合があります。Facebook広告をクリックしてサイトに遷移した際に、サイトの表示が遅いと、ユーザーは画面表示が完了する前にサイトを離れてしまいます。この場合、Facebook広告はクリックしたことが検知されますが、Google Analyticsではアクセス解析プログラムが読み込まれないため、サイトの訪問が検知できません。サイトが表示される前に、二度・三度とFacebook広告をクリックしてしまうと、さらにクリック数の違いが広がります。

Google AnalyticsとFacebookピクセルの設定を十分に確認しましょう。基本的な事項ではありますが、タイムゾーンやレポートの出力期間が揃っていないケースもあります。特定のユーザー属性に対してフィルターをかけていたり、イベントの発生条件を指定していたりする場合も考えられます。Google Analyticsとの比較が正しく行えないと、Facebook広告の効果測定が正常に行えないのです。
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参考資料
https://searchenginewatch.com/2016/02/16/11-reasons-why-your-facebook-ad-measurement-is-messed-up/
著者:Takayuki Sato