FacebookライブはWebサイトのトラフィックを増加させるのか
Facebookライブが発表された際、Search Engine Journalは大きな期待を持って配信を開始しました。毎週のニュースや、専門家を迎えた討論会をFacebookライブ上で行い、今ではユーザーを獲得する一つの大きなチャネルとなっています。
Facebookライブを使う上で、運営上の問題が指摘されています。まず、インターネット回線が十分に強力でない場合、ライブ配信に数秒の遅れが生じてしまう場合がありました。Facebookライブを開催するときは回線状況をよく確認する必要があります。また、利用開始時の案内にも課題があります。討論会に参加する専門家は、Facebookライブを使った経験がありません。Facebookライブの使い方をステップ・バイ・ステップで説明する資料を事前にEメールで送るなどの周到な準備が求められます。
Facebookライブは、配信が開催されるまで実際のURLが分かりません。そのため、あらかじめユーザーへ案内を送る際には、ライブが掲載される企業ページを通知することになりました。企業ページでイベントを作成し、シェアの予約投稿を設定するといった事前の準備が可能です。また、配信を行う時点でTwitterのフォロワーへ通知を行います。配信中では、コメント欄に専門家をタグ付けしたり、企業のFacebookページやTwitterアカウントを掲載したりして、宣伝に役立てます。
Facebookライブを行った後には、ライブでの内容を振り返る投稿を行います。録画した動画を再投稿したり、参加した専門家に関する情報のリンクを掲載したりと、ユーザーの興味を喚起します。討論会で上がった質問に対する答えや、参加者が興味を持つであろうガイドやポッドキャストのリンクをEメールで送る等の活動も行っています。
Search Engine JournalではFacebookライブの活用によってトラフィックを増加できたと結論づけています。Facebookライブに関する投稿は平均よりも2倍のユーザーへとリーチし、また、178%多くのエンゲージメントを得るなど、高い効果を得ているからです。結果として、FacebookからWebサイトへと流入したユーザー数は213%と大幅な増加を記録しました。Facebook上での行う、他の活動を変えていないにも関わらず、わずか2か月で大きな改善が見られたのは大きな成果と言えるでしょう。