ソーシャルネットワークサービス・Workplaceがユーザー拡大のため、無料版の試験導入が決定したけど……
■「Workplace」は「誰でも」企業のコミュニケーションへの参加を促せる
Facebookのソフトウェア、「Facebook at Work(フェイスブック アット ワーク)」のクローズド・ベータ版が、昨年末にエンタープライズ向けSNS、「Workplace(ワーク・プレイス)」として、正式リリースされましたね。 Workplaceでは、複数チームがオンラインのオフィスとして使うことを意図しており、Chatと呼ばれるダイレクトメッセ―ジ機能に、ライブ配信機能、リアクションボタン、翻訳機能、ビデオ・音声通話機能を備えたことで、誰でもこのサービスを利用できるようになりました。
Facebookユーザーの、ニュースフィードやグループなどの機能が備えられておりWorkplaceを利用することで、社員同士はもちろん、社外の人々ともつながることが可能となります。大衆を取り込み、同業他社提供の同様サービスとの違いをつくるきっかけとなります。また、Facebookをプライベートのみで使用しているユーザーに向けて、これまでに、企業内デジタルコミュニケーションに参加する機会のなかったユーザーをも取り込む機会が生まれたのです。
■独自の料金モデルの構築
無料版は「Workplace Standard」、有料版は「Workplace Premium」の名称となりますが、特徴的なのは画期的かつ独自の料金モデルの構築です。すべてのユーザーに同じ機能を提供していますが、アクティヴ・ユーザー数によって料金が変わる仕組になっているのです。アクティヴ・ユーザーとは、少なくとも月に1度はWorkplaceを利用しているユーザーとなります。例えば、アクティヴ・ユーザーが1000人以下場合、ユーザーひとりあたり3ドル(日本円にして300円程度)、それに続く9000人のアクティヴ・ユーザーでは1人あたり2ドル(日本円にして300円程度)、それ以上は一律で1人あたり1ドル(日本円にして100円程度)となります。
解析ツールや管理者向け機能なども追加で利用可能で、デスクトップ版とモバイル版のアプリの提供もされています。ローンチからすぐに、スターバックス(Starbucks)、Viacom(バイアコム)、Campbell’s(キャンベル)といった企業が、このWorkplaceを採用しているそうですが、参考として、使用している企業のことも調べてみることをお勧めします。