2014
05.09
fbtop

Oculusを買収したFacebookの戦略とは?


Facebookが、米国時間の3月25日、ヘッドマウントディスプレイを開発するOculusの買収計画を発表しました。ヘッドマウントディスプレイとは頭部に装着するディスプレイ装置です。ウェアラブル端末のひとつでスマートグラスと呼ばれることもあります。

このOculusは、アメリカのクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で資金調達してことでも注目を浴びましたが、今回の買収計画からFacebookの短期的・長期的な戦略について考えてみたいと思います。

まずは今回の買収を短期的に見た場合、Oculusの運営は独立して行われるようですし、ゲーム市場への展開を軸に進めていくと明らかにしていますので、その方向性は変わらないでしょう。しかしながら、ゲームと言うことであればFacebookやFacebookのゲームプラットフォームと連携していくことは容易に考えられます。

一方、長期的にはどのような展開が予想されるのでしょうか。FacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏は「ゲームの後、われわれはOculusをその他多くのエクスペリエンスのためのプラットフォームにしていく」と語っていますので、今回の買収計画はFacebookが次なるプラットフォーム、デバイス(プロダクト)を構築するためのステップとして活用される、と考えて良さそうです。

では今回のOculusの買収計画について市場はどのように見ているのかと言うと、わりと冷ややかに受け止めているようです。Oculus買収計画後もOculus株、FACEBOOK株、共に時間外取引で下落していて、メッセージ性が低かったのではないかと思われます。先月発表された決算では広告以外の売上が伸び悩んでいることが伺えますので、その焦りからの買収と受けとめた関係者も少なくないかも知れません。

しかしながら、野村総合研究所のレポートにもあるように、今後のデバイス分野のトレンドを考えるとウェアラブル型端末が新たな市場を生み出すことが予測されるため、各社競ってデバイスの開発を行っています。一方、ここ数年、規模を急拡大してきたソーシャルゲーム市場については今後も成長トレンドにあるものの、ディベロッパー企業は端末やプラットフォームの選択肢が多すぎて悩まされている状況にあるようです。

今回の買収はこのような上昇基調にあるトレンドとの関連性が高いため、Facebookが具体的にどのような動きを取るのか引き続き注目してきたいところですね。
1-2.fw_