のぞいてみよう、業界別Facebookページ <筆記用具編>
業界別Facebookページの紹介企画。今回は筆記用具業界のFacebookの世界をのぞいてみます。具体的な分析対象として、今回は文房具大手の「KOKUYO」のページを見てみたいと思います。
KOKUYO
https://www.facebook.com/KOKUYOjapan/
大きな特徴としては、ブランド・製品単位ではなく企業アカウントとして展開している点です。
Facebookページを運用する上で、最初のジャッジになるのが「企業アカウント」でいくか「ブランドアカウント」でいくかですが、コクヨは企業アカウントを選択しています。
全日空のような、サービスの基本原則は輸客というサービスの場合は企業アカウントでもブランドアカウントと同様のマーケティング展開が出来るのですが、コクヨのように各商品単位で得られるベネフィットが違う場合、企業アカウントでの展開はメリットとデメリットが混在します。
大きなメリットは、企業アカウントとして1本で展開できるために運用コストが大幅に圧縮できることにありますが、一方のデメリットとして、商品のブランド世界観を出せない、という致命的な要素が存在します。
しかし、コクヨのアカウントをのぞくとわかるように、2つの手法でそのデメリットを克服しています。
1、注力商品を選定し、集中的なポストを行なっている。
様々な商品を展開しているコクヨですが、集中的に1商材に絞って投稿展開を行なっており、その良さやプロモーションの紹介を図ることでアカウント内のノイズを極力発生しないようにしています。
2、投稿内容の主体は商品ではない
こちらもアカウントをご覧頂ければわかりますが、投稿している内容が「商品の特徴やブランド紹介」ではなく、使い方や導入企業の紹介、テレビに特集された内容のシェアなど、非常にライトな記事設計となっています。また、投稿の回数もそこまで多くなく、ブランドを強く打ち出したパワフルな展開になっていないことで「押すより引く」アプローチになっているため、むしろブランド世界観を感じさせず、日常のFacebook投稿になじんでいるものと考えられます。
誤解を恐れずに言えば、「日常の中にちょと潜むイイこと」をマイペースに推進しているページになっているので、かえってブランドの統一感を必要とせず、ユーザーになじみやすいページ設計になっています。