第4回!世界最大級のコンテンツマーケイベント
CMI(コンテンツマーケティング・インスティテュート)による世界最大級のコンテンツマーケティング・イベント「コンテンツマーケティング・ワールド2014 」が9月8日から4日間、米国オハイオ州のクリーブランドで開催されました。
以前に今年の3月にシドニーで開催された第3回目のイベントをご紹介しましたが今回は第4回目となります。世界50カ国から2,600以上の代表者と60以上のスポンサーが参加して大いに盛り上がったようですので、今回もその一部をご紹介したいと思います。
イベントの講師役には世界中から100人以上のコンテンツマーケティングの専門家が集まり、クラフトフーズ、Facebook、SAP、シスコ・システムズ、ゼネラル・エレクトリック、米国自動車保険会社のプログレシブ・コーポレーションなど、大企業がのマーケターが名を連ねました。
例年通り主催者のジョー・プリッチ氏からコンテンツマーケティングに関する調査レポートのプレゼンテーションが行われましたが、その中で成功しているコンテンツマーケターが実践している2つのポイントが紹介されています。
①ドキュメント化された戦略を書き残す
②それを継続的に続けて見直す
また、前回のイベントではストーリーテリング(コンテンツに物語を引用して印象づける)による手法がひとつのトレンドとして見られましたが、今回のイベントでは「ストーリーテリングを超えて」というテーマに重点が置かれています。
実際にいくつかの基調講演では、ストーリーテリングがビジネスコンセプトの一部として頻繁に取り上げられました。コンテンツマーケターはブランドのビジョンを伝えるために物語を作るわけですが、それには顧客のペルソナやブランドとの関連性の構築、コンテンツ戦略などを組み込んでおく必要があります。
そしてコンテンツを検討する時には、まず第一にブランドのペルソナを考える必要があります。製品管理マネジャー、マーケティング改革担当者、顧客へのセールスマネジャー、経営管理者(影響を与える人)それぞれの嗜好や苦労している点などを理解することが大切です。
また顧客のペルソナをグループ分けして個別に働きかけられるようにすることも大切なのですが、それには顧客体験を理解する必要があります。顧客が何に興味を持っているか、どうやって情報を得ているか、どこからあなたのサイトに来たかなどを時間をかけて調べてグループ分けしていきます。そうして異なるペルソナごとに語りかけられる会話を準備しておく必要があります。
注意したいのは、顧客体験はあくまで顧客の体験であって、マーケターの体験ではないということです。顧客体験をより良くするためには顧客の声を聞き、マーケターには顧客の感情に共感を持っていることが望まれているということに気をつけなければなりません。