コンテンツマーケティングの戦略と再構築
コンテンツマーケティングというと、新たなコンテンツを作成して流入を増やしたり、エンゲージを高めたりすることにフォーカスされがちです。
実際、コンテンツマーケティングを実施する大きな理由はそこにありますので当り前なのですが、新たなコンテンツ戦略と同様に重要な戦略を見落としてないでしょうか。
海外のウェブで紹介されているコンテンツマーケティングの記事でも、
・コンテンツ作成のヒントの一例
8 Tips for Building Your Internal Content Marketing Strategy
・コンテンツマーケティングと戦略の一例
4 Critical Elements of a Successful Content Marketing Team
といった内容の記事を数多く見かけます。
海外の記事には頭に数字が入っていることが多いですね。4つの方法とか7つの要素とか。詳しいデータを確認していませんが、記事の内容を数値化(具体化)することによって既読率が上がるのではないかと思います。これもコンテンツ作成のヒントになりますね。
話を戻して、
上記の事例や戦略をヒントに新たなコンテンツを作成することは可能だと思いますし、見込み顧客を獲得するには有効な手段になるかもしれません。実際に、弊社でも海外の記事をヒントに実施しているケースも少なくありません。
ただ、
実は見落としがちなコンテンツがあります。
そうです。
既存サイトのコンテンツです。
新たなコンテンツの作成に集中してしまうために、放置されているケースを数多く見受けます。
既存事業とまったく違うジャンルでの集客をするのであれば、既存のコンテンツを活かすのは困難ですが、多くの場合、既存事業の延長線上か、又は関連しているジャンルでの集客ではないでしょうか。
であれば、
「新たなコンテンツを既存コンテンツに活かす」
又は
「既存コンテンツに不足している要素を新たなコンテンツで補う」
という視点があれば、より効果的なコンテンツマーケティングが可能になると思います。
実際によくある一つの例として
・過去記事、過去コンテンツ(又はランディングページ)に流入があるが直帰率、離脱率が高い。
という状況があります。
この場合、
「ユーザが探していたコンテンツを見つけられたので直帰された」
ということであれば良いのですが、
「記事又はコンテンツが古かったので直帰された」
という理由だとしたら問題ですよね。
しかも、新たに配信しようとしているコンテンツと既存コンテンツが紐付いているのにも関わらず、既存コンテンツのみ放置されているとしたら、サイトにとっては大きな損失です。やはり、このようなケースの場合、既存コンテンツを刷新するか、新しいコンテンツに誘導する施策が必要だと思います。
searchenginewatch.comの記事にもありますが、
「コンテンツマーケティングの戦略において最も重要なことは、その戦略を、マーケティングの主要目的と統一できるかどうかである。」
コンテンツマーケティングの戦略として、
新たなコンテンツだけではなく、既存のコンテンツも含めた戦略が重要だと考えています。新たなコンテンツマーケティングを実施する前に、既存コンテンツの再構築や再活用も検討されてはいかがでしょうか。