コンテンツマーケティングの効力最大化のカギは「企業の隠れ魅力」
コンテンツマーケティングを運用していく上で、ブランデッドコミュニケーションと大きく異なる点は、「商品に寄り添った内容である必要がないこと」です。到着点として、企業のファンになってもらうことが狙いであるため、より多岐にわたる内容訴求を行うことが出来ます。
しかしながら、同業界でコンテンツマーケティングを実施すると内容が非常に近寄ります。例えば化粧品業界。化粧品を扱う企業の場合、コンテンツマーケティングのアウトプットの多くがハウツー=化粧の方法に偏りがちです。この手法自体は、間違っていないのですが、他社との差別化ポイントがなくなるため、コンテンツマーケティング上においても競合合戦が始まります。
そんな時に大きなユニークポイントになりえるのが、「企業の隠れ魅力」です。
日本の企業には、様々な「魅力」が転がっています。そして、その魅力はテレビ番組にも取り上げられるような「社風」や「制度」または、「人柄」だったりするのです。そんな魅力を表現して他社との差別化を図るにはコンテンツマーケティングは最適です。
例えば、女性が中心のプレイヤーである企業の場合、女性社会ならではで、子どもを預けていい制度がある。など。
この情報を外部へ発信すること自体には意味はないのですが、女性が働きやすく、女性のことを考えている会社である=女性の気持ちがわかる企業=そんな企業が作るサービスは魅力的であるだろう。
という、好意の連鎖が生まれます。
または、裁量労働制をしきつつも、オフィス勤務を絶対としない企業の場合、自社独自の考え方をもって社員を育成及び企業活動にいそしんでいる姿勢が見受けられ、結果的に会社全体をポジティブにとらえられる。などという派生効果が得られることもあります。
企業の実態や裏側を発信するのは、見ようによってはコンプライアンスや、リスクを生じかねませんが、その分のリターンも十分に見込むことが出来るため、自社に眠るユニーク制度や風土を一度調べなし、文脈形成をしてコンテンツ化を図ることは無駄ではありません。