TwitterがMitroを買収!位置情報による広告の可能性
TwitterがパスワードセキュリティのスタートアップであるMitroを買収することで合意したようです。
Mitroは2012年に設立され、Google Venturesとマトリックスパートナーズからシード資金120万ドルを受けている会社です。
Mitroの主なサービスは、複数のユーザーがオンラインでパスワードを共有することができるというものですが、興味深いことに、Twitter社は今のところMitroのパスワード共有技術をTwitterに統合することは考えていないようです。
買収されたMitroの開発チームは位置情報の開発プロジェクトに参加することになるようですが、Mitroのサービス自体は継続される予定で、今後はオープンソースのパスワードマネージャーを提供していくのではないかと言われています。
Twitterは今回の買収について詳細を明らかにしていませんので、Mitro開発チームによる位置関連の技術がどのようにTwitterに組み込まれていくのかは分かりませんが、業界関係者の間ではTwitterユーザーの現在地と関連の高いコンテンツを提供することで、より精度の高い広告やプロモーションを提供できるようになるのではないかと言われています。
世界的な代理店として知られるポッシブル社のJason Burby氏は「例えば、もしユーザーがワールドカップのようなスポーツイベントで現地を訪れている場合、Twitterは位置情報技術を利用してそれを識別し、彼にワールドカップ関連のツイートを届けることができる」「そして彼らが位置する場所に基いて関連性の高い広告を表示することができる」と述べています。
位置情報の技術に関してTwitterは2009年に「GeoAPI」を開発していたMixer Labsを買収しています。
「GeoAPI」はGPSの緯度経度情報から周辺情報を得ることができるもので主にTwitterアプリの開発者向けに提供されていましたが、
Twitterはこの技術を統合してユーザーに位置情報のタグ付けを可能にしたという経緯があります。
今回買収したMitroの開発チームが同様の部門に振り分けられるのであれば、位置情報サービスの拡張や収益化への動きというのは大いに考えらる方向性だと思いますので、今後の展開に注目していきたいですね。
参考資料:Twitter’s Mitro Acquisition Could Yield Better Targeted Ads