Facebookのオーガニックリーチを改善する方法
Facebookはソーシャルメディアの中心的な存在ですが、広告キャンペーンを実施する点に関しては必ずしも最適なメディアとは言えないケースがあります。ターゲットとなる顧客はFacebook内に属しているものの、その層にリーチする際には多額の広告予算が必要になってしまうからです。
Facebookは広告によって収益を上げているため、オーガニックリーチを減らし、広告がユーザーの画面により多く表示させるようにしています。また、ユーザーのフィード画面があふれてしまうのを避けるという理由からも、Facebookはオーガニックリーチを減らす傾向にあります。しかし、少ない予算で多くのユーザーに訴求できるオーガニックリーチは企業にとって重要な施策です。どのようにすればオーガニックリーチを改善できるようになるのでしょうか。
まず、オーガニックリーチへの対策を考える前に、Facebookがフィード画面に何を表示させるかを決定する方法について考えてみましょう。実際の算出方法は社外秘になっていますが、一万以上の要素が関係していると言われています。動画や画像を含んでいるか、スパムとして報告されていないか、これまで広告の成果はどうか、ユーザーの通信環境はどうかといった要素に関係があります。また、投稿者との親密度、いいね!の数などの評価、投稿の新しさの3要素から構成される“エッジランク”という評価指標も用いられていると言われています。
Facebookの仕組みを踏まえて、オーガニックリーチへの改善方法がいくつか提案されています。まず、一目で内容が分かりやすい画像やインフォグラフィックは高い評価が得られやすいでしょう。また、商品を売り込むよりも、ユーザーに質問を投げかけて、ユーザーの声を聞くようにします。読者が見たいと望むコンテンツを提供すれば、より多くの読者から興味を持たれるようになるからです。さらに、企業の裏側を見せるようなオリジナリティの高い投稿は、代表的な人気コンテンツです。
上記の手法を取り入れた大企業は、ソーシャルメディア戦略に3つの特徴があると言われています。一つ目は「オープンさと透明性」です。企業の内情を見せるようなオープンさが、ユーザーから高く評価されます。二つ目は「アクセス方法」。コメントに反応するなどのコミュニケーションをとり、ユーザーに企業と連絡する方法があるということを見せるようにしています。最後に「ポジティブ」が挙げられます。ソーシャルメディア上でのユーザーの体験を、楽しく喜ばしいものにするよう心がけるのが重要です。
著者:Takayuki Sato