2014
07.31
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Zippoを紛失した悲しみを共有するキャンペーン


たばこを吸う人であれば一度はライターをなくした経験があるのではないでしょうか。

Yahooのリアルタイム検索で「ライター なくした」を調べたところ143件ヒットしました(集計期間: 6/30 – 7/28)。それらのつぶやきの中身を見ると、大半が文字通りライターを紛失したことを嘆いている内容であったため、大雑把な推測ですが少なくとも1日あたり約5人がライターを紛失している計算になります。

また、高価なライターや思い入れのあったライターを紛失してしまった人は、特にネガティブな感情を表現する傾向が見られました。

この「お気に入りのライターを紛失した時のショック」に目をつけてキャンペーンを行ったのが、アメリカの老舗ライターメーカーであるZippo社です。

キャンペーンは「#ShareThePain」という名称でグローバルに展開され、日本をはじめアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、インド、香港、中国、韓国などの各国で同時開催されました。

具体的には、Zippoライターをなくしてしまったユーザーが「#ShareThePain」というハッシュタグを使い、Twitter・Facebook・Instagramなどのソーシャルメディアで他のユーザーとライターを紛失した悲しみを共有する、というものです。

では、このキャンペーンにどれくらい注目が集まったのかと言うと、世界中のソーシャルメディアでこのキャンペーンに関するリプライが約8万件も送信されたそうです。

そしてABCニュースやGQなどの有力メディアで紹介されたこともあり、全世界で1,000件もの媒体に掲載され、約340万のSNSアカウントにリーチし、14兆9,000億ものインプレッションが発生したというから驚きです。

Zippoといえば、高い耐久性や耐風性を備え、永久修理保証というサービス的な付加価値があるのに加え、デザインやキャラクターものなどさまざまなバリエーションが存在することもあって愛好家が多い商品として知られています。

そのような「愛されている商品」がキャンペーンが成功した要因の根底にあるのはもちろんのことですが、「ライターを紛失する」という多くのユーザーが体験したことのありそうな要素をお題にしたことで、キャンペーンの盛り上がりに大きな影響を与えたのではないかと考えられます。

今回のように失敗談を共有するキャンペーンをグローバルで展開するというのは珍しいのではないかと思いますが、自社の商品・サービス・ブランドなどに対し、多数のユーザーが共通して感じている「何か」を探して投げかけてみるのも面白いかも知れないですね。
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※参考URL:http://www.atpress.ne.jp/view/47096