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コンテンツマーケティング

コンテンツを差別化するにはどうしたら良いのか?

今年はコンテンツマーケティングに取り組む企業も多く見られましたが、同業他社との競争が激しくなっていくとコンテンツがコモディティ化し始めてしまうことがあります。

そのような時は「質で勝つか、量で勝つか」の二元論になってしまいがちですが、自社で作成したコンテンツが簡単にコモディティ化しないこと、あるいはコピーされにくいコンテンツとなるような工夫が大切です。

コモディティ化しないコンテンツとは、自社のオリジナリティやブランド価値を付加させること。そして、コピーされにくいコンテンツとは、コピーは静的なものに対して行われることから、動的に更新を加えることによってコピーされにくい状況を作り出します。仮にコピーされたとしてもその情報を古びらせることができるのです。

今回は以上のポイントにフォーカスして、競争が激しくなっても機能しやすいコンテンツの差別戦略についてご紹介します。

【コモディティ化しないコンテンツ】

そもそも、「コモディティ」とは何でしょうか。

ウィキペディアの定義によると、「コモディティ(英:commodity)化は、市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとってはどこのメーカーの品を購入しても大差ない状態のことである。なお英語の「commodity」は日用品程度の意味しかないが、別儀としては必需品など生活に欠かせないものも指し、後述されているようにその分野の物品は消費者の生活にとって無くては困るものともなっている。」とのことで、要は自社の商品やサービスが他社のものと比べて差がなくなる状態のことを指します。

では、コモディティ化しないコンテンツを、どのように作成すれば良いのでしょうか。

これは「人」に例えて考えると解決策が浮かびやすくなります。学生のころのクラスメートを思い浮かべてみてください。小学校から数えると実に多くの人たちと出会っていると思いますが、自分と関係の深かった人以外で記憶に残っている人はキャラが濃い人が多いのではないでしょうか。

そのため、コンテンツ発信者のキャラに特徴を持たせることで差別化を図ることができます。
キャラの例をあげると、

真面目キャラ
ゆるいキャラ
弟キャラ
ドジっ子キャラ
エリートキャラ
世話好きなキャラ
常にポジティブなキャラ

など様々で、これはコンテンツを掲載する媒体と読者の属性にあわせて調整するとよいでしょう。ソーシャルメディアにおいてはローソンの「あきこちゃん」や伊藤ハムの「ハム係長」など気さくなキャラクターがウケる傾向にありますので参考にしてみてください。具体的な実践方法としては、コンテンツの文章を上記のようなキャラを反映した文体にすることです。著名ブロガーであるちきりんさんの「そんじゃーね」のように、コンテンツの文末に決まり文句を添えるなどすれば、ブランドの認知度向上にも貢献できます。

キャラ以外の差別化としては「コンセプトを反映させる」という方法も挙げられます。

ブランド価値が高いことで有名なスターバックスコーヒーは「第三の場所」というコンセプトを掲げています。そのため、例えばもしスターバックスのコンテンツマーケティング担当者としてコンテンツを企画するのであれば、

・家に招いた友人と落ち着ける空間を作るための7要素
・部屋の雰囲気を変える時に参考にしたい間接照明の選び方
・休日にコーヒーを飲みながらゆっくり過ごすのにお勧めなBGM

といったような情報を発信すると違和感がなく、且つ読者にとっても役に立つコンテンツとなるでしょう。このようにコンテンツにブランドが持つ付加価値やイメージなどを盛り込むと、他社のコンテンツと差別化しやすくなります。

【コピーされにくいコンテンツ】

本記事の冒頭では、コピーされにくいコンテンツにするために動的に更新を加えることでコピーされにくい状況を作りだすことができると記載しましたが、その方法はわりと簡単に実行することができます。

記事の中であるトピックについて触れている場合は、そのトピックに関するツイッター上の最新のコメントをサイトに埋め込んだり、コンテンツの文章自体を公開後も増やしていくことで変化を生み出すことができます。例えば最初から3章構成のコンテンツであることを明示したうえで、まずは第1章だけのコンテンツを公開し、時間をおいて段階的にコンテンツを追加していくといったようなやり方です。

いかがでしたでしょうか。以上のような点を自社のビジネスに合うように調整しながら、コンテンツを差別化する際の参考にしていただければと思います。
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