ミレニアル世代にとってクチコミこそ最大のコンテンツマーケティング
これまでとは全く異なる購買行動をとることでメーカーを筆頭にBtoCに携わるオトナ達を混乱させている「ミレニアル世代」。そもそもミレニアル世代というのは、1980年~2000年代に生まれた、中高生頃の自分の意思で買い物をする頃からスマートフォンを持ちインターネットが身近にあった世代を言います。特に、社会人になったころに2008年のリーマンショックを経験していることもことも影響として大きく、それまでの世代とは購買行動が異なる一因とも言われています。
■ミレニアル世代の価値観
そんな世代は何を見て購買意欲をそそられるのでしょうか。
まず、自分の意思で買い物をするようになった頃からスマートフォンを持ち、そしてインターネット上に存在する膨大な情報に触れてきたことから、テレビCMや新聞広告などとは比にならないほどの「企業側が発信するコマーシャル的な情報」を嫌と言うほど目にしてきています。もちろんその中には胡散臭いものや、ステレオタイプ的な価値観を押し付けるようなものも含まれます。そのため、企業が発信する「広告」=必ずしも自分にとって良いとは限らない、という認識を持つようになってしまっていることは大きな違いと言えるのではないでしょうか。
■キーワードは「個性」と「共感」
そして、「みんな同じ」が良いとされてきた昭和の時代から、「個性」を魅力とする価値観の平成への時代の流れもあり、「自分に合うもの」「自分が良いと思うもの」への購買意欲が高いこともあるのでしょう。そして、そういった「みんなが、ではなく自分が欲しいと思うもの」について膨大なインターネットの海(=ネット通販)から探し出すことが当たり前になってきています。
さらに、SNSで個人が情報発信することが当たり前となる時代の中で、自分と似たような価値観を持つ人たちとゆるくつながり、「共感」を得ることこそが楽しさとなっている側面もあり、ミレニアル世代にとっては「企業が企業の都合で伝えてくるメッセージ」よりも、「自分と同じ価値観を持つ見知らぬ同世代が使って良かったといっている口コミ」の方が信頼に値するのです。