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最先端のソーシャルコマース!RTしてAmazonのカートに追加

AmazonがTwitterと連携し、ツイートをRTするだけでAmazonのカートに商品を追加できる機能の提供を米英で始めました。

Amazonが製作したプロモーションビデオのキャッチコピー「いまカートに入れて、後で買う(Add it now, buy it later)」の通り、Twitter上で気になった商品をRTしてカートに入れておき、後で購入するかどうかを検討することができる機能です。

実際の手順としては、まず自分のTwitterアカウントとAmazonアカウントを連携させます。そして、気になった商品を見つけたら「#AmazonCart」というハッシュタグを含めてRTします。在庫がある限り、その商品はあなたのカートに追加され、Amazonから完了を知らせるリプライが返ってくれば成功です。

Amazonに商品を出品している会社がこの機能を利用する際は、Amazonへの申請が必要となりますが、今のところ何社が登録しているかは発表されていません。

Amazonはユーザーの購入手続きのフローを減らすなどあらゆる面でのオートメーション化に注力している会社ですが(例えばKinedleで本を購入する際も、ワンクリックで買わせて、後でキャンセル可能にするというフローを実現しています。)今回の機能導入により、より購入の間口が広がりカートへ投入する障壁が減ったと言えるでしょう。

Amazon以前にもChirpifyという米国のスタートアップが、同様のモデルでFacebookやTwitter上でソーシャルショッピングが行えるサービスを提供していましたが、既に多くの利用者を持つAmazonの発表は大きなインパクトを持っています。Amazonにとってはユーザーが購入する手間を軽減するのみならずRTしてもらえるため、さらに購入者のフォロワーに告知ができるという大きなメリットもあります。

ここ数年の間、ソーシャルコマースというキーワードが一つの流行となっており、米国からFabやFancyといったソーシャルコマースサービスが発表されて成功をおさめてきました。日本でもSumally等の和製ソーシャルコマースサイトが話題になっています。

しかし、新規でコマースを立ち上げてユーザーを囲いこむよりは、そもそも世界に数億人の利用者が存在するTwitterやFacebookなどにソーシャルコマースを持ち込んだ方が、効率が良いように思えますよね。

今回ご紹介した機能は現時点で日本にはまだ対応していないようですが、Twitterはリンク先のECサイトの商品をリッチに表示する「Twitter Cards」の機能も提供しており、今後もSNS上でソーシャルコマースが実現するかというテーマに注目したいところです。