選択の自由と双方向性を好む消費者たち
Webサイトには大きく3つの種類があります。
一つは静的なコンテンツ。訪問者は製品カタログのような固定された情報を閲覧します。二つ目は動的なコンテンツであり、その目的はニュースや最新情報の表示です。そして、三つ目にインタラクティブなコンテンツが挙げられます。代表例として挙げられるのが、情報交換ができる掲示板、価格シミュレーター、投資対効果の試算といった双方向性を持った機能です。現代の消費者は、選択の自由を保てるため、この双方向性のあるコンテンツを好むと言われています。
現代の消費者は、与えられたものを消費するのではなく、自分が主体的に選択を行えることを求めます。例えば、ニュースサイトにおいて、86%のユーザーは、自分が閲覧するトピックを自分自身で決めたいと望んでいます。ある調査によると、ソーシャルメディアの使い方にも変化が見られました。60%の消費者がFacebookから通知が届かないよう設定し、56%の消費者がニュースフィードの内容が自分の好みに合うようプライバシー設定を変更しています。
選択の自由に対する趣向が大きな影響を持つのは広告閲覧です。89%の消費者がオンラインで表示される広告を自分で調整できるようにしたいと考えています。また、企業からEメールで届くセール情報や最新情報についても、自分でコントロールしたいと考える人は68%に上りました。57%のユーザーは、広告よりも、自分自身で好みのコンテンツを発見したいと考えているのです。
今や動画閲覧は、オンラインの消費者が最も時間を費やす活動になりました。テレビのような一方通行の映像ではなく、自分で再生操作が可能な、双方向性のある動画機能を多くの消費者が求めています。61%の消費者は、興味のない部分はスキップしながら動画を楽しみたいと答えました。
マーケティング担当者は、この選択の自由に関する趣向を理解し、上手に活用していく必要があります。例えば、再生操作機能のある動画の場合、3倍の視聴時間、2倍のコンバージョン率といった高い成果が上がったという報告があります。消費者の行動パターンをよく理解すれば、インタラクティブなコンテンツへの対応は大きな機会をもたらすのです。
参考資料
http://info.raptmedia.com/the-impact-of-choice著者:Takayuki Sato