ポケモンGoの流行に乗った良い例・悪い例
ポケモンGoはわずか数か国で配信が始まった段階から、世界中で大きな話題を呼びました。現実の地図とゲーム内の地図が連動し、実際にユーザーが移動するとモンスターと遭遇して、捕獲したり、対戦したりできる機能が人気を呼んでいます。企業がポケモンGoの流行に乗じてツイートする例がありますが、効果的なものと、そうでないものの両方が見受けられます。
テネシー州高速道路安全局の広告は、運転中のスマートフォン利用を防止するものです。画面内のモンスター越しに見える対向車から、わき見運転による衝突事故の危険度が伝わります。真面目な例だけでなく、変わった事例もあります。テキサスのハンバーガー店では、ポケモンGoのスクリーンショット画像を加工し、ポケモンがいるべき位置にハンバーガーを配して、ソーシャルメディアに投稿しました。ポケモンマスターならぬハンバーガーマスターになろうと呼びかけます。
「うちの店舗に来ればポケモンがGETできるよ!」ポケモンGoのユーザーには、とても強い売り文句になります。オーストラリアME銀行を始め、書店・レストラン・ショッピングモールなどが、ポケモンが実世界の中にいるかのように表示されるAR(拡張現実)機能を使って、来店を呼びかけました。
ポケモンGoは既に大きな流行になっているので、消費者からの期待は高まっており、質の高い手法でなければ、目立てなくなっています。想定するユーザーに響くメッセージを添えなければ、たとえポケモンGoを使っても、無視されてしまいます。「ポケモンGoがダウンロードできなければ、こっちのゴルフゲームはどうですか?」「コーヒーと一緒にポケモンGoはどうですか?」関連しない事柄を無理につなげても、ユーザーには届きません。
ユーザーは面白い投稿やよく考えられたコンテンツを期待しています。流行に乗るだけではなく、想定ユーザーとの関わりをよく考えましょう。企業にとってゲームを使った広告キャンペーンは有効です。ユーザーと企業の結びつきを強めるよう、上手くストーリーを作った企業が、ポケモンGoをコンテンツマーケティングに組み込めるのです。
参考資料
How brands are jumping on the Pokémon Go bandwagon: the good and the bad