1. HOME
  2. AI
  3. AIで広告を出しわける!?「Face Targeting AD」とは?
AI

AIで広告を出しわける!?「Face Targeting AD」とは?

近年、急速に注目を集めているAI。その活用の範囲と可能性は多岐に渡り、これからのコントローラー(=人間)の動き方次第で、どうとでも進化していける環境となりました。
ご他聞に漏れず、広告の業界でもAIについての取り組みは進んでおり、総合広告代理店を筆頭に大小様々な企業がこのタイトルに取り組み始めています。

そんな中、博報堂アイ・スタジオと日本マイクロソフトがアメリカ・テキサスで開催されたテクノロジー・スタートアップのイベント、「サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)2017」のトレードショーにおいて、「Face Targeting AD」というアウトドアメディア&ターゲティング広告配信システムのプロトタイプを発表いたしました。

■アウトドアメディア&ターゲティング広告配信システム「Face Targeting AD」

シンプルに言えば、顔認証により、広告を出し分けるAIサービスです。
従来のアウトドアメディア(屋外に設置された広告物全般)は、送り手側が用意した広告をその広告の前にいる人が誰であっても一様に同じ表示をしてきました。
一方で、Face Targeting ADは、鏡型のサイネージとなっており、前に立った人の年齢や性別はもとより、顔の特徴や表情を読み取り、クラウド上のマイクロソフトのAIがその人のその時の気分や健康状態を分析、その状態に最適な商品やサービスの広告を提示するのです。
例えば、疲れていれば栄養ドリンクを掲出、悲しそうにしていれば、思い切り泣ける感動的な映画を掲出、髭が伸びていればシェービングクリームを掲出、など。

これまで、行動ターゲティングや検索誘導など、パーソナリティに沿った商品アプローチをする主戦場はWEBメディアでしたが、全ては定量的な「数字」に管理されているもの。つまり、的確な広告掲出はシステマチックなプログラムアルゴリズムで管理されたものです。ところが、AIの発達により、より定性的な情報を処理し、プログラム側で判断してアウトプットを構築することが出来るようになってきたのです。

これが順調に進化していくと、言わなくても勝手に希望のものが揃う。飲食店に入ったら勝手に食べたいものが出てくる。なんてことも実現可能かも?