AIに絶対にイスをとられない「マネジメント」の本質
AIが本格的に機能し始め、様々な企業・業界で取り入れられ始めていますが、その中でもAIが対応出来ない「高度な人間ならではのスキル」はいくつかあります。その中でも筆頭なのが「マネジメント」です。
■AIができること
AIが兼ね備えている機能は、
①認識:イレギュラーの感知、指定要素の排除など、いわゆるセンサー的な機能
②予測:言語処理、ディープラーニング、機械学習、パターン分けなど、広義な意味で問合せに対する対応を行なう機能
③行動:推論、判断など、状況に応じて自動で行動を起こす機能
主には上記の3方向です。そしてこれらはすでに多方面で導入されています。
大前提にあるのは、「状況を鑑みて”最善”のジャッジをくだすこと」です。
したがって、非効率的なことはしません。例えば、、カーナビが「風景がきれいだから、時間はかかるけど寄り道するコースを案内」
こんなことは絶対にしませんしできません。「より早く目的地へ着く」というミッションに完全に忠実なのです。
■データ上の効率化をあえて無視するスキルはAIにない
AIができないことは、あえての非効率行動と、0から生み出すこと。
なので、0から物事をアイディアを生み出すクリエイティブなことはできないし、リスクをとってハイリターンややりがいを狙う起業はサポートできません。
その中でも一般の社会でなじみが強いのが人を導くリーダー、つまりマネジメントです。
■マネジメントは「コミュニケーション力」と「導く力」
人のマネジメント、事業のマネジメント、店舗のマネジメント。いわゆるマネージャーと言われている方々のミッションは異なりますが、
そのどれもに共通するのは、どこでも他者がからみ、感情やモチベーションが成功のカギを握っている点です。
部下の評価一つにしても、成績や業務態度だけをドライに切り出すと不平不満が生まれます。一方で不平不満を気にして評価を平たくすると、それはそれで不満が生まれます。これら対個人のバランスをどうとっていくのか、これこそがマネジメントの本質といえます。
これまで、優秀とされてきた高学歴、計算能力、状況把握能力などの要素はこれからAIが担保できてしまう可能性があります。
つまり、これから求められてくるのは、コミュニケーション能力や選動力、作り出す力に、より偏ってくるのではないでしょうか。