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Facebook離れはどうなったのか?

2014年4月に発表されたFacebookの第1四半期の収益は、モバイル広告が好調で、売上高は前年同期比72%増の25億200万ドル、純利益は前年同期の約3倍(193%増)の6億4200万ドル(1株当たり25セント)となり、アナリストの予想を上回るものでした。

特にモバイル経由の売上げ高が6割に迫っていて、数年前から開始したアプリ向けの広告配信など、モバイルを強化してきた施策が身を結んでいるようです。

しかし、MAU(マンスリーアクティブユーザー)やDAU(デイリーアクティブユーザー)を見てみると、日間アクティブユーザー数(DAU)は21%増の8億200万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は15%増の12億8000万人、モバイルからのDAUは43%増の6億900万人、MAUは34%増の10億100万人という結果になっていて、全盛期ほどではありませんが増加傾向が続いているようです。

さて、ここで気になるのは、米国や日本などでは若年層を中心にFacebook離れが進んでいたのでは?という疑問です。「Facebook離れ」が騒がれるようになってからもう半年以上経過していますが、米国の若者がFacebookを去ったという割には、MAUやDAUが減少していませんね。

そこで世界の月間アクティブ数を見てみます。
すると、2位から5位までが全て新興国であることが分かります。

1位:1.58億人 アメリカ (人口:3.1億人)
2位:0.72億人 ブラジル (人口:1.9億人)
3位:0.64億人 インド (人口:12.4億人)
4位:0.48億人 インドネシア (人口:2.5億人)
5位:0.43億人 メキシコ (人口:1.2億人)
 ※日本は14位で0.21億人

また、地域別のMAUの推移を見ると北米は横ばいとなっていますので、Facebookのアクティブユーザーが増加している要因は、米国主導から中南米やアジアなどの新興国にシフトしてきていると考えられるのです。いずれはこういった新興国の国々も「Facebook離れ」に見舞われていく可能性はありますが、現在13億人のユーザーを抱えるFacebookは、次の目標として50億人というユーザー数を掲げています。

その目標を達成するための足がかりとして行っているのが、アフリカ圏など通信インフラが未だ整備途中の国々へのアプローチです。実際、通信網が貧弱な国々に向けて、データ転送量を半分以下に抑えたアプリを開発したり、フィリピンの例では、現地の通信キャリアに働きかけてFacebookをユーザーが使用する際は通信料を無料にする等の施策に取り組んでいます。

また、世界最大の人口を抱える中国ではFacebookを利用することが難しいため、政治的な動きを伺っている状況が続いているようですが、現地のディベロッパーなどと交流が行われていますので、今後の動きに注目していきたいところですね。

参考サイト:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1404/24/news038.html
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