2014
07.17
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Twitterと楽天はなぜ動画コンテンツを買収するのか?


Twitterが米国時間の6月19日に、リアルタイム動画共有サービスの「SnappyTV」を買収したと発表しました。

6秒のショートムービー投稿アプリ「Vine」の買収に続き、動画系の企業を次々と買収しているTwitterですが、その意図は楽天と似通っているのです。まず、今回買収した「SnappyTV」がどんなサービスかと言うと、テレビ局と連携をし、放送された動画の編集や切り取りを行ってリアルタイムに各種ソーシャルメディアに配信できるサービスです。

Twitterの狙いとしてはテレビ局などの動画コンテンツのパブリッシャーの動画を、Twitterのタイムライン上に最適化して配信したいという意図があるのではないかと考えられます。現状Twitterがサードパーティー向けに提供しているTwitterカードという機能も、外部サイトのコンテンツをTwitterのタイムライン上にリッチ形式で表現させる機能であり、ゆくゆくは動画に限らず写真、テキスト等、あらゆるコンテンツの流通プラットフォームになろうとする狙いが伺えます。

一方、楽天は本業のインターネットサービスや金融事業で得たキャッシュを使って、次々と海外のスタートアップを買収しています。2013年には動画配信サービスを手がける米「Viki(ヴィキ)」を買収していますが、この会社は世界各国のテレビ番組や映画、ミュージックビデオなどの動画コンテンツを他言語対応でスマートデバイスに配信する企業です。

動画系のコンテンツを買収して自社のサービスで流通させるという点では、Twitterが今回買収した「SnappyTV」と似通った動きと言えるでしょう。

また、楽天が展開する電子書籍プラットフォーム「kobo」はコンテンツ流通の仕組みであり、コンテンツだけでなく配信の仕組みも急速に整えようとしています。さらには世界で2億8千万のユーザーを抱える米メッセンジャーサービスの「Viber」も傘下に納めており、この資産もまたコンテンツを流通させるためのインフラとなり得るでしょう。

事実、楽天の三木谷社長は次の要はデジタルコンテンツであると明言しています。

“「時代がデジタルに移行していく上で、デジタルコンテンツを押さえるのはマスト(必須)です。本にせよ、DVDにせよ、デジタルに代替していきます。モノは届けなければならないですからね。この流れの中では(デジタルコンテンツに対する投資は)当然でしょう。」
「とにかくフィジカル(物理的な)EC(電子商取引)事業よりも早く海外市場に出て行ける。この効果は大きい。インドでは既にコボを始めていますし、イタリアでも始めています。まずはデジタルエコシステムを完成させ、その後にフィジカルなEC事業が入っていく。」”
引用元:http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20130903/252976/?rt=nocnt

Twitterと楽天、一見全く違う事業者に見えますが、IT業界において近い将来大きな成長が見込まれるサービスカテゴリはそう多くありません。今後も各プラットフォーマーにおけるコンテンツの囲い込みや、流通基盤の主導権を握るべく競争が加速していくことが予測されます。
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