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ビッグデータ分析のトレンド2017

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ビッグデータ分析を導入すると、より高い精度での意思決定やビジネスの予測が可能になり、企業がより“賢く”なると言われます。ビッグデータ分析とは何であり、なぜ導入する必要があるのでしょうか。MarTech Blogの創設者Douglas Karrが最新トレンドを紹介しています。

2017年は企業における技術活用に関して、これまでとは異なる大きな盛り上がりが見られます。業務上の厳密さを妥協することなく、顧客一人ひとりへの関心とビジネス拡大のバランスを取れるようになってきたのは、ビジネスを変革する力になります。ビッグデータ分析は、このトレンドを後押ししてきました。

ビッグデータの特徴は、多くのデータを包括的に参照し、信頼できる情報をリアルタイムに得られる点が挙げられます。次の行動につなげやすい知見が得られるため、企業にとっては投資する価値があります。古い情報や質の低いデータに基づいた意思決定は、数十億ドルの損失につながりかねません。

ビッグデータ分析の成長は企業からの投資額に表れています。企業が人工知能技術に投資する金額は2016年に比べ、2017年には300%多くなるとの調査がありました。また、2020年までに、AR(拡張現実)市場は900億ドル、VR(仮想現実)市場は300億ドルまで成長します。

ビッグデータ分析によって企業と顧客の関係性も変化が予測されています。94%のマーケティング担当者はこの流れを既に認識しており、顧客体験のパーソナライゼーションが非常に重要になると回答しました。さらに、顧客情報のリアルタイム分析を使えない顧客サポートチームは全体の43%に上り、これらのチームは今後、減少していくと予測されます。

新技術の実装によって、これまで実現できなかったサービスが今後増えていきます。ソーシャルメディアを分析し、苦情や不正の内容を精査するサービスによって、年間で3000万ドルが節約できるでしょう。他には、2020年までに66%の銀行がブロックチェーン技術を導入し、安価でセキュリティの強化されたサービスが商業利用されると見られています。

ビッグデータ分析では、多くの個人情報を一か所で管理するため、データ利用に関する法令順守が大きな課題になっていきます。どの業界のデータであっても「忘れられる権利」が世界的に注目されるようになるでしょう。

参考資料

What is Big Data? What Are the Benefits of Big Data?


著者:Takayuki Sato