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駅の中が見られる!Googleストリートビューの新要素とそのビジネス可能性

2017年4月に、Googleストリートビューにて、東京駅・新宿駅・名古屋駅・京都駅などターミナルを中心とした駅の構内が公開されました。目的は駅構内の改札位置やエレベーターの位置、全体プラットフォームの作りなどを把握頂くためのもので、車椅子やベビーカー対応ならびに、訪日外国人向けの手助けとなるように実装されたもののようです。
なんで今までやらなかったの?という感想もあるかと思いますが、これは推測するに数多くのハードルを越えての実現だったと思われます。

■駅構内は「私有地」である

駅は、切符という「入場&移動権利」を購入した人だけが入れる空間であり、公共の場ではありません。その空間をバーチャル上でフリー開放するわけですからある種、電鉄側がバーチャル空間における「利権」を手放したともとれるのです。ディズニーランドに置き換えるとわかりやすいですね。(ありえなそう)

■テロの脅威・リスクへの懸念

人口密着空間の導線公開は、様々な犯罪リスクを高めます。そのリスクは電鉄側も十分に理解しているでしょうし、その上で公開に踏み切ったということはそれだけ需要とセキュリティの徹底を備えているということなのでしょう。

●ビジネスにおいての可能性

Googleストリートビューは著作フリーであり、GoogleMAPにいたっては、企業のアクセス情報に活用するのがいまや一般的となりました。新たに展開される駅構内のストリートビューは今後どのようなビジネス可能性を秘めているのでしょうか。
まず思いつくのは、「バーチャル看板」です。駅構内には様々な看板が設置されていますが、それをバーチャル上で「東京駅を調べている人」に向けて発信することが出来るのです。
例えば、実際にはお土産の看板が出ていて、その場での購入を促しつつ、バーチャル上では現場へ向かうためのアイテム(傘など)を展開するなど。
より、行動ターゲティングの活用方法の幅が広がります。

今回のリリースで最も大きなポイントは、利権を有している企業がそれをアライアンスの元、フリー公開したことにあります。過去にはKADOKAWAがアニメコンテンツの二次創作をオフィシャルに認めたことなどで、WEBのコンテンツの価値観が大きく動きました。
今後のリアルとバーチャルのあり方に注目です。