2014
05.16
airwide

シンガポール航空の注目を集めるコンテンツ


皆さんは「国際便が増便する」というニュースを聞いて興味を持ったことがあるでしょうか?

航空会社としては、増便した路線がユーザーの選択肢に入るように増便の利便性を認知させたいところですが、
その路線を定期的に使っている人でない限りニュース性は感じにくいものです。

今回は、なかなか話題になりづらい「国際線の増便」という発表をエンターテイメントに変えて、
うまく一般ユーザーにアプローチしたシンガポール航空の事例をご紹介したいと思います。

シンガポール航空は、東京ーシンガポール間のフライトが1日5便へ増便することに合わせて、「フライトスケジュール連動型のオンライン宝くじ」という世界初のキャンペーンを3月末に実施しました。当選者にはシンガポールへの往復航空券やオリジナルグッズなどが当たるというものです。

このキャンペーンでは、WEB上にある「バーチャル飛行機」で実際のフライトを疑似体験する過程で、旅行気分を感じつつ抽選くじの期待感を抱きながら参加できるのが特徴です。

ユーザーがキャンペーンに申し込めるタイミングは1日5回しかないのですが、5回とも実際の航空便の出発時刻と同じで、しかも出発時刻の2時間前から申し込めるようになっているので、実際の飛行機にチェックインするかのような感覚がしてきます。エントリーした後は、実際の航空便と同じ出発時刻にキャンペーンサイトのバーチャル飛行機が飛び立ち、航行中の間は飛行機が実際に飛行しているようなビジュアルが表示されます。

抽選の結果発表は、申し込んだ便の飛行機が実際にシンガポールへ到着する約7時間後に行われます。

飛行機が到着したらキャンペーンサイト上の手荷物受取所へ行くとターンテーブルが表示され、当選者にだけFacebookのアイコン付スーツケースが流れてくるという仕組みです。「キャンペーンの手順」を「実際のフライトの手順」になぞらえる事にこだわっているのが伺えますね。

キャンペーンに申し込める時間帯が限られていることや抽選結果まで7時間かかってしまうこと自体は合理的ではありませんが、
実際のフライトと同じような制約を与えることによって、旅行に出かけるような雰囲気を作り出すことに成功しています。
旅行の楽しさを感じさせてくれる航空会社ならではのキャンペーンと言えそうです。

今回のケースのように、業態によっては自社サービスならではの制約を逆に活かせるケースがあります。
いちど自社サービスに置き換えて考えてみるのも面白いかも知れませんね。
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