Facebook広告の関連度スコアとは何か
情報が溢れるソーシャルメディアにおいて、広告の質を評価する指標
「関連度スコア」「品質スコア」といった用語は、広告技術の理解よりも売り上げの向上に注力したいマーケティング担当者にとっては曖昧で不可解な存在かもしれません。Facebookは2015年に広告の関連度スコアを導入しましたが、多くの企業はそれを理解し、改善するのに問題を抱えてきました。デジタル・マーケティングの専門家スーザン・ウェノグラッドがFacebook広告の関連度スコアについて解説しています。
Facebook広告が普及し、多くの情報がフィードに溢れるようになったため、ソーシャルメディアは品質に関する指標を導入するようになりました。また、広告主は、広告が効果を上げていなかったり、コストが余計にかかっていたりしないか確認したいという要望を訴えていました。そこで、Facebookは500回以上表示された広告について、1~10の評価を与え、関連度スコアと定義したのです。
好意的、否定的なユーザー・フィードバックが関連度スコアに影響する
関連度スコアはユーザーからのフィードバックによって変動します。関連度スコアが上がるのは、シェア、いいね!といったアクションが取られた場合です。一方で、広告を非表示にされた場合は、関連度スコアが下がります。Facebookはユーザーの興味や関心に基づいてエンゲージメントを高めるソーシャルメディアなので、このようなユーザーの行動によってスコアを評価するのは理にかなっていると言えるでしょう。
関連度スコアの向上はCTR、CPC、CPAを改善する
スーザン・ウェノグラッドは、関連度スコアの高さを除いて、同じ条件で作成した二つのキャンペーンを実施し、関連度スコアの影響を確認する実験を行いました。CTR(クリック率)、CPC(クリック単価)、CPA(顧客獲得単価)のいずれも関連度スコアの高いものが良い結果を得ています。特に、CPAについては、関連度スコアの高いものが19ドルのCPAだったのに対し、関連度スコアの低い場合、27ドルと大きな差が確認されました。
まとめ
優れたFacebook広告を作成するために一工夫すると、いいね!やシェアの数が増え、関連度スコアの向上につながります。結果として、CTR、CPC、CPAといった指標が改善し、経済的なメリットを得られるようになるでしょう。
参考資料
https://www.searchenginejournal.com/facebook-ad-relevance-score/199532/?ver=199532X2
著者:Takayuki Sato