2015
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ダルビッシュも開始した会員制SNSの特徴とは何か


最近は特定の興味関心を持つ人たちにクローズドな環境で情報を提供する「有料会員制SNS」によるコンテンツの提供や消費が盛り上がりを見せつつあります。

5月11日にはオンラインコミュニティプラットフォーム「athlete club」の運営が開始され、メジャーリーガーのダルビッシュ選手など有名スポーツ選手の参加もあって大きな注目を集めました。特に従来の個人向け会員制メディアと比べて単価設定が高いため、購読者を獲得できるのか懐疑的な声もありましたが、パンチ佐藤氏による月額10万円の会員制SNSにも入会者が現れているようで、そのインパクトの強さから「athlete club」は多くのメディアに取り上げられています。

そこで今回は有料会員制のSNSについて、その特徴や代表的なサービスを紹介していきたいと思います。

■メルマガと何が違うのか?
まずは有料メルマガとの違いを抑えておきましょう。
有料メルマガは定期的に送られてくるメールを読むだけのサービスですが、有料会員制SNSはリアルタイム且つ双方向のコミュニケーションを目的としていますので、この点が大きな違いです。当然、人数が多くなるほど双方向のコミュニケーションは難しくなりますので、参加できる人数に制限が設けられている会員制SNSもあります。また、実名SNSの登録などにより購読者の個人認証を強化するサービスも多いので、情報の転売を抑制する仕組みも有料メルマガと比べて備わっていると言えるでしょう。

■有料会員制SNSの特徴
有料会員制SNS、会員制有料サロン、オンラインサロンなど幾つかの呼び方がありますが基本的には同じものになります。

Facebookでのログインを必要とし、さらに有料にすることでサロンに所属する会員の信頼性向上を図っています。サロンによってはサロンに登録している会員に限定したプライベートなイベントも開催されており、オンライン・オフラインの両方でコミュニケーションを取る運用がされている人気サロンもいくつか見られます。購読しているファンへのサービスをサロン主催者が企画しているのも特徴的ですね。 コミュニケーションの取り方は、1対1を前提とするか、グループで行うのか、それとも出来ないのかをサロン主催者側が選択できるようになっている事が多いようです。

続いて国内で有名な会員制SNSのサービスをいくつか紹介していきます。

1:Synapse(シナプス)
著名人やスポーツ選手、インターネット上の有名人などがサロンを多数開設していて、利用者が多いオンラインサロンとして知られています。 サロンの開設は無料ですがFacebookアカウントが必須で有る事と、開設に当たって審査があるため、誰でもサロンを開ける仕組みではありません。 設定可能な項目として「無料期間」があり、有料での購読に値するかをユーザーが事前に判断できる仕様になっています。

2:Salonde(サロンド)
冒頭でご紹介した「athlete club」はこのSalondeを利用して開設されています。同じくSalondeを使った有料会員制SNSには週間地震予測情報があります。 Synapseのオンラインサロンプラットフォームの中でサロンを開設するスタイルとは対極に、Salondeは特定テーマのサロンを独立して開設できる事が特徴です。

3:cakes(ケイクス)
有料コンテンツ配信プラットフォームで2015年5月に月間訪問者数が100万人を超えました。 こちらはオンラインサロンと比べると比較的安価な定額性のコンテンツ配信を行っています。性質は雑誌とメルマガの中間といった所で、定額でサイト内のコンテンツを読む事ができ、お気に入り/フォロー機能で、購読したいクリエイター(書き手)を読者が定額内で複数選択できるのが特徴です。双方向のコミュニケーション機能は弱めですが、購読者にとってはとても利用しやすい単価設定となっています。

このように、クローズドな環境で読者と交流ができ収益も得られる有料会員制SNSは、コンテンツホルダーにとって好意的に捉えられています。ウェブメディアは長らく広告を中心としたエコシステムに依存するビジネスモデルが多くを占めてきましたが、有料会員制のSNSが新たなコンテンツ提供の場として定着していくのかどうか、今後の動向にも注目が集まりそうです。
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