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進化するクラウドファンディング

昨日、日本のクラウドファンディング「MotionGallery」がアメリカのクラウドファンディング「Indiegogo」と提携することが発表されました。

クラウドファンディングとは、世の中に広くプロジェクトを紹介して共通の目的や志に賛同する人々を集め、運営に必要な資金や労力を募るシステムで、日本でもFacebookやTwitterなどのSNSを活用して寄付や資金提供の支援を募るサービスが広がりを見せつつあります。

クラウドファンディングのベースになる仕組みは慈善行為や寄付行為と似ていますが、大きな違いは、情報伝達がスピーディーであること、また決済機能などを備えたITツールが仕組みの基盤になっている点です。オンラインで繋がる世界中の多くの人に一人でも多くアイデアを知ってもらい、気軽に資金提供ができるような仕組みが確立されているというのが最大の特徴です。

資金提供の対価としてインセンティブが盛り込まれているのもポイントです。音楽や映画、演劇などの芸術系であれば公開を前に作品に接触するチャンスがあり、チャリティーイベントに参加する機会や招待旅行への参加など、それぞれの活動に興味がある人に対して希少価値が高い特典を付けて支援を促すことができるのです。

このような仕組みが容易になったのは送金手段の進化が挙げられます。例えば「MotionGallery」というクラウドファンディングで資金を提供する場合は、PAYPAL(ペイパル)を利用してネット決済をする事ができるので、クレジットカード番号を入力する手間を省く事ができるだけでなく、少額から支援に関わることができるようになっています。

また、TwitterやFacebookのアカウントを活用することでクラウドファンディングのアカウントを簡単に作成したり、情報を広めたりすることができるので、ソーシャルメディアが普及した影響も非常に大きいと考えられます。

インターネットを介したコミュニケーションやオピニオン形成、企業や個人の経済活動は多種多様な広がりを見せていますので、資金集めにとどまらない「共感」や「善意」を広げるチャレンジがどんどん出てくることを期待したいですね。

さて、冒頭でご紹介した「MotionGallery」と「Indiegogo」の提携ですが、これによって日米同時でクラウドファンディングによる資金調達を行えるようになるようです。世界展開を視野に入れているプロジェクトやサービス開発者にとっては追い風となるのではないでしょうか。